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New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.392

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.392

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2006年08月30日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

銀行というマネービジネスの王様
Banks - The kings of Capital
◆ NI & NIジャパン 2006年8月号 No.392◆
≪New Internationalist 目次≫
(本文は英語です)
*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。
2 持てる者たちの王国 <NIJ>
今日の私たちの生活に欠かせない銀行。普段何気なく使っているが、私たちの知らないところで、
私たちの知らないやり方で、銀行は大きな金を動かし、大きな富を一部の者たちのために生み出し
ている。はたしてその内幕とは。
6 銀行はピカピカの大理石 <NIJ>
金庫に眠る富の本当の持ち主は誰なのか。米国のフォーク歌手、ピート・シーガーの曲より。
7 マレーシア政府と銀行業界のあやしいつながり
マレーシア政府が行った公的資金による銀行の救済。だが、そこには債務者と政府の間のあまりに
も緊密なつながりが見え隠れする。
9 海外送金の現実 <NIJ>
豊かな国で働く移民労働者が母国の家族などに送金する金額は、公式ルートを通じたものだけでも
世界の開発援助の2 倍にも上る。しかし、銀行の海外送金サービスは、移民労働者にとって使いや
すいものとはいえず、非公式なルートで送る人々がいまだに多いようだ。
10 シティバンクのオフショア・ビジネス
課税を免れるために金を海外に移して管理するオフショア・ビジネス。この世界では、多くの関係
者が合法/違法の境界線をまたぎながらビジネスを展開しており、世界最大の銀行グループ、シテ
ィバンクの姿もそこには見られる。シティバンクの内部告発者の資料を基に、スペインを舞台に行
われたこの銀行の不正の実態を探る。
14 銀行 ― その事実 <NIJ>
16 チリの借金狂騒曲
ある銀行の調査によれば、月給の7.5カ月分の借金を抱え、毎月月給の2割を返済に充てているとい
うチリの人々。彼らはどのようにしてローン地獄にはまっていったのか? そこには、消費をあお
る企業の戦略だけでなく、広がる経済的な格差も関係していた。
17 消費へといざなうプラスチックのほほ笑み <NIJ>
消費文化における今日の地位を、クレジットカードはどうやって獲得してきたのか。
18 銀行と兵器産業 <NIJ>
私たちの銀行預金はいったいどこで使われているのか? イラクで使用された白リン兵器から米国
の兵器工場、そして大銀行へ至る道のり。
20 どうする? 私たちの銀行 <NIJ>
閉鎖的な銀行をよりオープンにする啓発・提言キャンペーンから、斬新なアイデアで倫理的かつ前
向きに資金の活用や金のやりとりを実践しているグループまで、世界の取り組みを見てみよう。
22 世界のニュース<NIJとメールマガジンに一部掲載>
シリアで困窮するイラク人難民/情報格差を解消する低価格PC(米国)/劇的な農地改革(ボリビ
ア)/古里への帰島(チャゴス諸島)/汚い偽装の始まり(米国)/弾圧される表現の自由(中国)
/ほか
25 ワールドビーターズ
ミャンマー(ビルマ)の軍事政権とパートナーシップを結び、ガイアナやコロラドでのシアン化合
物流出時には責任者だった鉱山王ロバート・フリードランド。彼は危険を顧みず(または倫理的な
ことを気にかけず)他人がしないことをする人間である。
26 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
28 南の国からの一コマ
精神障がいを治せるというバングラデシュの伝統的な精神治療医が使う装飾品。
29 ラゴスで考える
アフリカ指導者のモデルとしてウガンダのヨウェリ・ムセべニ大統領とエチオピアのメレス・ゼナ
ウィ首相を押してきた人々も、今ではその意見を撤回している。2人の行き過ぎが目立つなか、市民
社会からの圧力と取り組みがアフリカの未来を握っている。
30 エッセイ ―― パタゴニアの民営化
ルチアーノ・ベネトンからテッド・ターナーまで、海外から金持ちの投資家がやって来てアルゼン
チン南部にあるパタゴニアの自然を買いあさっている。地元の先住民からすれば、これは新しい征
服者の侵入である。
32 ビッグバッドワールド
金に卑しいのは誰だ。
33 社会を揺さぶる人々
製紙工場建設に反対するウルグアイのラロ・モレイラと環境保護活動家たち。
34 読者の声
35 モーリシャスからの手紙
1960年代、当時英国領だったモーリシャスのチャゴス諸島から島民たちが強制的に退去させられた。
その後その島々は米国が借り受け、軍事基地を建設し、有名なディエゴガルシア島からはB-52戦略
爆撃機などがアフガニスタンやイラクへ爆撃を行った。島民とその支援者は、島に帰るためにさま
ざまな運動を行い、ようやく今年初め、英国の裁判所からも帰島の権利が認められた。
36 世界の国のプロフィール ―― ベリーズ<NIJ>
≪New Internationalist Japan 目次≫
(本文は日本語です)
イントロダクション ―― 罪滅ぼしを不要にするために
2 持てる者たちの王国 (NI p2-5の翻訳)
10 海外送金の現実 (NI p9の翻訳)
13 銀行はピカピカの大理石 (NI p6の翻訳)
14 銀行 ― その事実 (NI p14-15の翻訳)
20 消費へといざなうプラスチックのほほ笑み (NI p17からの翻訳)
22 銀行と兵器産業 (NI p18-19の翻訳)
27 どうする? 私たちの銀行 (NI p20-21の翻訳)
31 コンタクトポインツ
今月のトピックをもっと深く知りたい、何か行動したいという人のための日本国内の情報源。
32 世界の国のプロフィール ―― ベリーズ(NI p36の翻訳)
36 世界のニュース(NI p22-24からの翻訳)
・汚い偽装の始まり(米国)
・スピーチマーク〜世界を読み解く言葉


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