雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.406

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.406

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2007年12月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

*英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事を翻訳して掲載した「NIジャパン」を
セットでお届けしています。
2007年11月号
劣化ウラン兵器問題 ─ その真相を探る
DEPLETED URANIUM - The poisoned legacy
◆ NI & NIジャパン 2007年11月号 ◆
≪New Internationalist No.406 目次≫
(本文は英語です)
*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。
2 読者の声
4 戦争の有毒な置きみやげ<NIJ>
劣化ウラン兵器が人体に及ぼす放射能と重金属の毒性をめぐり、相変わらず激しいやりとりが続いている。実験や理論上でのリスクは徐々に明らかになり、疫学的データも蓄積されてきているが、劣化ウランを擁護する者たちはなかなかそれを認めようとはしない。現在劣化ウランに関して明らかになっている事実と現実、そして噴出しているうそと疑問の整理を試みる。
9 見ざる、聞かざる、言わざる、調べざる<NIJ>
1991年と2003年の2度の戦争を経験し、いまなお戦闘が続くイラク。そのイラクの中でも劣化ウラン兵器が使用された地域では、通常の紛争地では見られないような病気とその異常な発生に悩まされている。停電が多く医薬品や機材も絶対的に不足している状況に置かれた病院で、先天性の異常を持って生まれてくる子どもたちや、がんやさまざまな臓器の病気の患者に対処するイラクの医師たち。圧倒的な現実としてのしかかる彼らの日常と、病気の原因を究明しようとする現地での取り組みを紹介する。
11 「兵士は使い捨てだった」
イラク戦争から帰還した米兵。彼は病んで帰国してからさまざまな症状に苦しんでいるだけでなく、陸軍のうそと不誠実な対応にも苦しめられている。彼らはイラクでどのような状況に置かれ、帰国後の米国ではどんな仕打ちを受けているのだろうか。
14 劣化ウラン ― その事実<NIJ>
16 本当の犯罪者は誰?
劣化ウラン弾を製造する米国のアライアント・テックシステムズ社(ATK)。そしてその前でさまざまな抗議行動を展開する市民グループ。ATKは警察を呼び、不法侵入者として彼らを逮捕させる。しかし1997年以来、逮捕された市民も4件の裁判で無罪となっている。国防総省に最も多くの弾薬を納めるATKに対して、市民はどのように抗議の意思を示してきたのか。
18 アクション<オンラインリポートに掲載中>
「ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)」と「ヨーロッパ軍人組織連合(EUROMIL)」の紹介など。
18 市民が主導した劣化ウラン弾禁止法案<NIJ>
2007年3月22日、ベルギーは世界で初めて劣化ウラン弾の使用、製造、保管、輸送、売買を禁止した法案を可決した。この法案可決に至る動きは、実は市民団体が主導したものだった。中心的な役割を果たした2人の人物に、その舞台裏を聞いた。
19 劣化ウランと国際法<NIJ>
劣化ウランの使用を禁止する国際的な取り決めはまだない。しかしその使用は、既存の国際人権法が定める規則と明らかに矛盾している。具体的にその矛盾点を見てみよう。
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【Special Feature】
20 罪悪感の源泉を探る
私たちは行動(二酸化炭素排出を増やす飛行機や車を使うなど)に対して罪悪感を持つが、行動しなかったこと(デモに参加しなかった、十分なリサイクルをしなかったなど)に対してもやはり罪悪感を持つ。その気持ちはどこからわいてくるのか? そして私たちは、そんな気持ちにどう対処していけばよいのか?
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24 世界のニュース <NIJとメルマガで一部を掲載/配信>
米兵の兵役離脱を支援する(イラク)/独裁者のプロパガンダ(ジンバブエ)/コロンビアのFARCの現状(ゲリラ組織)/僧侶を支援する抗議活動(ビルマ)ほか
27 社会を揺さぶる人々
保守的なイランの体制に揺さぶりをかけるジャーナリスト、マシー・アリネジャッドへのインタビュー。
28 ビッグバッドワールド(風刺漫画)<NIJ>
ジョージ・ブッシュの固い決意とは。
29 ワールド・ビーターズ
現在米国の大統領選レースのトップを走るのはヒラリー・クリントンである。女性大統領誕生の可能性が見えてきているのは喜ばしい話であるが、良い話はそれだけだ。このほかに聞こえてくる彼女に関する話は、悪いことばかりである。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 南の国からの一コマ
ひるまずに抗議行動をする市民を取り締まるアルジェリアの機動隊員。
33 テルアビブで考える
パレスチナのマンデラと呼ばれることもあるマルワン・バルグーティ。パレスチナの安定とイスラエルとの和平への道に寄与できる可能性がある人物である。
34 エッセー:カブールの日常
あちこちに戦争の傷跡を残すカブールの中でみつけた日常の様子。
36 世界の国のプロフィール ― キューバ<NIJ>
≪New Internationalist Japan No.94 目次≫
(本文は日本語です)
1 イントロダクション ― 黒に近い灰色の放射性重金属
2 戦争の有毒な置きみやげ(NI p4-8の翻訳)
14 見ざる、聞かざる、言わざる、調べざる(NI p9-11の翻訳)
20 劣化ウラン ― その事実(NI p14-15の翻訳)
26 市民が主導した劣化ウラン弾禁止法案(NI p18-19からの翻訳)
29 劣化ウランと国際法(NI p19からの翻訳)
30 コンタクトポインツ
今月のトピックをもっと深く知りたい、何か行動したいという人のための日本の情報源。
32 世界の国のプロフィール ― キューバ(NI p36の翻訳)
36 世界のニュース(NI p24-28からの翻訳)
●独裁者のプロパガンダ(ジンバブエ)
●ビッグバッドワールド(風刺漫画)


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