雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.415

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.415

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2008年10月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

●今号の内容●
私たちの生活のあらゆる部分まで広く深く浸透している素材、プラスチック。その便利さや手軽さの裏には、製造から廃棄までさまざまな問題が横たわっている。特に健康と環境においては、環境ホルモンや発がん性物質など、まだはっきりとは安全が確認されていないグレーゾーンの物質が多数含まれている。また、環境にやさしい部分ばかりが注目を浴びるバイオプラスチックの中にも、特定条件下でしか生分解が促進されない問題、原料作物の問題(世界の食料危機への影響、GM作物や合成生物の使用)などを抱えているものがある。はたして、口先だけで健康や環境のことを論じる企業が展開するプラスチック・ビジネスは、どこからどこへ行こうとしているのか。
プラスチック・ビジネス─健康・環境・バイオ資源の問題
Drowning in plastic - Living in a toxic world
*英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳を中心に掲載した「NIジャパン」をセットでお届けしています。
◆ NI & NIジャパン 2008年9月号 ◆
≪New Internationalist No.415 目次≫
(本文は英語です)
*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。
2 読者の声
4 有毒物質あふれる世界<NIJ>
家の中や職場から、私たちが吸い込む空気や食べる食料まで、実はそれが潜んでいる。本来の自然の仕組みや姿を変えつつある有毒な化学物質とその影響について報告する。
8 ポリマー革命 ─ プラスチックの歴史<NIJ>
約150年前のパーキシンから今日身の回りにあふれている素材まで、その歴史をコンパクトにまとめた。
10 ボトル入り飲料水の環境インパクト
世界中で消費量が伸びているボトル入り飲料水。石油を原料とするプラスチック製ボトルを使い、その製造·廃棄にまつわる問題のみならず、地下水くみ上げで起こる問題、ボトリング地から消費地への遠距離輸送のためのエネルギーと二酸化炭素排出の問題なども起こっている。ナチュラルでヘルシーなイメージで売る飲料水のスキャンダラスな現実を探る。
12 プラスチックは永遠に ─ その事実<NIJ>
世界では、どんな用途でどのくらい多くのプラスチック類が使用され、それはどんな影響を及ぼしているのだろうか。さまざまなデータから見てみよう。
14 待ったなしの海ゴミ対策
きれいな砂浜と海が広がるハワイ。しかし、そんな私たちのイメージを裏切るような、プラスチックの破片が大量に打ち上げられ、その小片が砂と混じり合ってしまった砂浜も現れている。アルガリータ海洋研究財団の調査船アルギータ号が、ハワイからロサンゼルスまでの1カ月の調査航海に出た。ここに取り上げたその時の乗組員の記録を見れば、プラスチックによる海ゴミの深刻な状況は明らかである。
17 バイオプラスチックは本当にグリーンなのか<NIJ>
プラスチック業界では、石油価格が上昇するにつれ、プラスチックの原料を植物にシフトさせる動きがある。しかし、バイオ燃料の増産で世界の食料事情が悪化し、プラスチック用作物による遺伝子汚染や環境汚染が懸念されるなか、その動きはとても見過ごせるようなものではない。
20 少しでも汚染リスクを減らすために<NIJに一部翻訳>
毎日の生活の中で私たちにできることはあるのだろうか。
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【Special Feature】
21 何かがおかしいカンボジア法廷
外国の資金援助によって国際法廷が設置され、人々が首を長くして待っていたクメールルージュの元幹部5人を裁く裁判が始まっている。しかし、何かがおかしい。裁く側は、裁きを下す悪者を限定するだけでなく、罪を犯した人間ではなく考えを裁こうとしている。はたして、そこにはどんな問題があるのだろうか。
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25 世界のニュース
「クリーンな石炭」のうそ(グリーンウォッシュ)/「領土、自治権、尊厳……、石炭なんかいらない」(先住民の権利)/石炭依存からの脱却(中国)/石炭開発とデモ(バングラデシュ)/ほか
28 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
ピークオイルの曲芸。
29 社会を揺さぶる人々
紛争と飢餓ばかりが注目を浴びるアフリカで、前向きなエネルギーとメッセージにあふれる歌詞を西アフリカテイストの音楽にのせて発信するセネガルのミュージシャン、ユッスー・ンドゥールのインタビュー。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 南の国からの一コマ
アースワーク2008マンガコンテストの入賞作品。
34 エッセー:退職前にすべきこと
ブッシュ大統領の日記はきっとこんな感じなのだろう。作家、活動家、アナウンサーとしても活動するステファン・サイマノウィッツが想像を膨らませる。
36 世界の国のプロフィール:ボツワナ<NIJ>
≪New Internationalist Japan No.103 目次≫
(本文は日本語です)
2 イントロダクション ─ 不安解消につなげる客観的事実の扱い方
4 有毒物質あふれる世界(NI p4-7の翻訳)
家の中や職場から、私たちが吸い込む空気や食べる食料まで、実はそれが潜んでいる。本来の自然の仕組みや姿を変えつつある有毒な化学物質とその影響について報告する。
17 ポリマー革命 ─ プラスチックの歴史(NI p8-9の翻訳)
約150年前のパーキシンから今日身の回りにあふれている素材まで、その歴史をコンパクトにまとめた。
24 プラスチックは永遠に ─ その事実(NI p12-13の翻訳)
世界では、どんな用途でどのくらい多くのプラスチック類が使用され、それはどんな影響を及ぼしているのだろうか。さまざまなデータから見てみよう。
31 バイオプラスチックは本当にグリーンなのか(NI p17-19の翻訳)
プラスチック業界では、石油価格が上昇するにつれ、プラスチックの原料を植物にシフトさせる動きがある。しかし、バイオ燃料の増産で世界の食料事情が悪化し、プラスチック用作物による遺伝子汚染や環境汚染が懸念されるなか、その動きはとても見過ごせるようなものではない。
40 少しでも汚染リスクを減らすために(NI p20の翻訳)
毎日の生活の中で私たちにできることはあるのだろうか。
41 もっと知るためのネタ帳
42 世界の国のプロフィール:ボツワナ(NI p36の翻訳)


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