雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.420

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.420

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2009年04月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

命を落とす母親たち ─ 開発途上国のお産の現実
Mothers who die
●今号の内容●
シエラレオネに住む50歳のマビンティ・コンテと18カ月になる孫のイサトゥー。マビンティが手にしているのは、20歳でイサトゥーを出産し、その時に亡くなった娘の写真である。シエラレオネでは、女性が生涯のうちに妊娠・出産で死亡するリスクが8回に1回の割合と非常に高い。世界でも最もリスクが低いアイルランドの場合、これは4万7,600回に1回となる。
北の先進国と南の開発途上国の間にはさまざまな格差が横たわっているが、中でも最も大きな差が現れているのがこの妊産婦死亡率である。1990年に定められ、2015年を目標達成年としているミレニアム開発目標(MDGs)にも妊産婦死亡率の削減は定められている。しかし、これまでの世界の取り組みと成果は全く不十分なものである。
今月のNIでは、女性たちの命を救う方法を誰もが知っているにもかかわらず、誰も何もせずにいたずらに時間だけが過ぎていく現状にメスを入れる。
【NI日本版は今月号からニューアルしました。詳しくはウェブサイトをご覧ください。】
*英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
◆ NI英語版/日本版 2009年3月号 ◆
≪New Internationalist No.420 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に全訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
4 悲しみに暮れる出産の現場<NIJに全訳>
特に南の開発途上国では、北の先進国に比べると多くの女性たちが妊娠・出産で命を落としている。それを表す指標である妊産婦死亡率は、ミレニアム開発目標(MDGs)の中でも最も意欲的な削減目標が掲げられている。しかし、その削減ペースは他のいかなる目標よりも遅いものだ。はたしてそこにはどんな理由があるのだろうか? どうしたら削減のペースを早めることができるのだろうか?
8 妊産婦死亡率 ─ その事実<NIJに全訳>
女性が生涯の間に妊娠・出産で死亡するリスク、妊産婦死亡数/死亡率、妊産婦死亡数の多い国とその原因、その他統計データと図表でこの問題を浮き彫りにする。
10 失われた命の物語、カマールの物語<NIJに要約>
世界で2番目に妊産婦死亡率が高いアフガニスタン。そこには、犠牲になった多くの女性たちと同じ数だけ心痛む話がある。女性たちの物語を、妹、夫、そして韓国の写真家ジーン・チャンの写真で紡ぎだす。
13 犠牲となった女性たちに捧ぐ<NIJに全訳>
妊娠、出産で死亡した女性たちのコラージュ。
14 魔術という迷信を越えて<NIJに要約>
極端な長時間の難産が原因の産科ろうこう(フィスチュラ)。社会から疎外される原因になってしまうこの病気は、自分の排尿・排便を自分でコントロールできなくなってしまうという病気である。マラウイの状況を例に、この病気の問題を保健医療と社会的な視点から見てみよう。
16 マーガレット・アトウッドの詩より
誕生が希望につながらないということについて。
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【Special Features】
17 チベット:50年におよぶ亡命の国<NIJに要約>
ダライ・ラマがインドに亡命してから50年。チベットと亡命チベット人たちはどこへ向かっているのか。
22 有刺鉄線の向こう側
キューバのグアンタナモ米軍基地にある収容所。そこでの日常とはどんなものだったのか。実際に警備員として働いていた19歳の米国人の若者と40歳のインド系英国人の収容者が、対面してそれぞれの体験を語る。
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25 世界のニュース<NIJに一部要約>
ポルトガルのある市長の挑戦(再生可能エネルギー)/ガザの殺りくに抗議するユダヤ人たち(中東)/ウガンダのLGBT団体の法的勝利(セクシャルマイノリティー)/ほか
27 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
28 NI ジャンボ・プライズ・クロスワード
PLUS:ゲストの風刺漫画家ハリル・ベンディブが銀行救済の実態を描く。
29 社会を揺さぶる人々
空きビルを占拠してホームレスの人々に開放し、彼らの人間としての尊厳を回復するブラジルの活動家へのインタビュー。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 南の国からの一コマ
ガスを求めて行列をする人々。セネガルのダカールの風景。
33 ニューデリーで考える
過去から学び未来へつなげる南アフリカの姿勢について。
34 エッセー:カンボジアが歴史を見つめる時
ポル・ポト政権時代の蛮行とその責任の所在を明らかにし、関係者を裁くカンボジア特別法廷が開かれている。カンボジアが歴史をとらえ直して過去をきちんと精算し、未来につなげるにはどんなプロセスと裁判が必要なのだろうか。
36 世界の国のプロフィール:マレーシア
≪ニュー・インターナショナリスト日本版 No.108 目次≫
(本文は日本語です)
1 KEYNOTE:悲しみに暮れる出産の現場(NI p4-7の翻訳)
特に南の開発途上国では、北の先進国に比べると多くの女性たちが妊娠・出産で命を落としている。それを表す指標である妊産婦死亡率は、ミレニアム開発目標(MDGs)の中でも最も意欲的な削減目標が掲げられている。しかし、その削減ペースは他のいかなる目標よりも遅いものだ。はたしてそこにはどんな理由があるのだろうか? どうしたら削減のペースを早めることができるのだろうか?
7 カマールの物語(NI p10の翻訳)
世界で2番目に妊産婦死亡率が高いアフガニスタンから、出産後にカマールを襲った悲劇をフォトグラファーの写真で描く。
8 妊産婦死亡率 ─ その事実(NI p8-9の翻訳)
女性が生涯の間に妊娠・出産で死亡するリスク、妊産婦死亡数/死亡率、妊産婦死亡数の多い国とその原因、その他統計データと図表でこの問題を浮き彫りにする。
10 失われた命の物語(NI p10、12の要約)
世界で2番目に妊産婦死亡率が高いアフガニスタン。そこには、犠牲になった多くの女性たちと同じ数だけ心痛む話がある。女性たちの物語を、妹、夫、そして韓国の写真家ジーン・チャンの写真で紡ぎだす。
11 犠牲となった女性たちに捧ぐ(NI p13の翻訳)
妊娠、出産で死亡した女性たちのコラージュ。
11 魔術という迷信を越えて(NI p14-15の要約)
極端な長時間の難産が原因の産科ろうこう(フィスチュラ)。社会から疎外される原因になってしまうこの病気は、自分の排尿・排便を自分でコントロールできなくなってしまうという病気である。マラウイの状況を例に、この病気の問題を保健医療と社会的な視点から見てみよう。
12 アクション! ─ 何かする・もっと知る
日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
13 日本人の動き
安心して安全に産めるような環境を整えるにはどうしたらいいのか。いろいろな場所で、多様な考え方に基づき、課題を乗り越えようと活動する、さまざまな個人・団体の話を聞いてみよう。
■今月のインタビュー団体
・NPO法人 シェア=国際保健協力市民の会
・財団法人 ジョイセフ(家族計画国際協力財団)
・NPO法人 円ブリオ基金センター
14 今月のフォーカス(NI p17-21の要約)
チベット:50年におよぶ亡命の国
ダライ・ラマがインドに亡命してから50年。チベットと亡命チベット人たちはどこへ向かっているのか。
15 世界のニュース(NI p25、27、29からの要約)
・ポルトガルのある市長の挑戦(再生可能エネルギー)
・ガザの殺りくに抗議するユダヤ人たち(中東)
・空きビルを占拠して尊厳を回復(ブラジル)
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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