雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.422

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.422

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2009年06月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

多文化主義の夢と現実
Multiculturalism - Is it working?
●今号の内容●
グローバル化が進む世界では、実に多様な人々が多くの場所で隣り合って生活している。国外の人を必要とする国々や受け入れざるを得ない国々……。さまざまな理由から母国を離れざるを得ない人々……。その接点となる多くの社会では、形式はさまざまであるが、他者を平等に考え敬意をはらう多文化主義がある程度は存在してきた。しかし現在世界では、異なる者への非寛容性が以前よりも強まっている。はたして、他者との摩擦を乗り越え、お互い学び合えるより良い暮らし方は可能なのか? 政府はそのためにいかなる政策を進めていくべきなのか? これまでのような多文化主義政策は今後も有効なのか? 社会のきずなを深めるには、政府は、そしてまた個人は、どう考えながら行動していけばいいのか? 今月は、これらの疑問を多様な視点から探る。
※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
◆ NI英語版/日本版 2009年5月号 ◆
≪New Internationalist No.422 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
4 アイデンティティーの渦の中へ<翻訳>
インドからオランダへ渡った自らの経験を振り返りながら、オランダ社会が直面してきた多文化主義の困難の理由、そして今後の方向性について、ディンヤール・ゴドレイが探る。
8 新たな社会の創造<要約>
多くの移民が暮らす英国は、外から見れば多文化主義政策がうまく機能してきたように見える。しかし、移民問題に詳しい英国の『インディペンデント』紙のコラムニスト、ヤスミン・アリバイ=ブラウンは、これまでの英国の多文化主義の理論と実践が失敗だったポイントを指摘する。
10 偏見に場所はない
世界各地で多文化主義が問題を抱えている中、カナダはうまく問題に対処し、社会で多文化を受け入れている。ケベック州の分離問題からオンタリオ州でのイスラム法導入の動きまで、この国ではどのような対応がとられてきたのか。
13 「私とは何か?」
宗教系の学校のあり方をめぐっては、しばしば激しい意見対立が見られる。宗教系学校を擁護する人々は、そこでは子どもたちが一般的な教育からは得られない文化的アイデンティティーを獲得できると指摘するが、それは偏った見方を植え付けているだけだと非難する人々もいる。実際はどうなのか? オーストラリアのキリスト教系高校を卒業した大学生、ローラ・マカリスターにインタビューを行った。
14 夢の国インドの分裂<要約>
多くの民族、言語、宗教、文化、カーストを抱えるインド。この国の建国者たちは、「多様性の中の結束」をこの国に植え付けようと目指してきた。だが、この国の成立の経緯を色濃く反映する多数派のヒンズー教徒と少数派のイスラム教徒の間の深い溝が埋まることはなく、この国を揺さぶり続けている。しかしそんな状況にも、変化に向かう一筋の光明が見えてきたようだ。
18 パラダイスの裏側で<要約>
モーリシャスは、異なる民族や宗教が調和の中に暮らす多文化のパラダイスなどと呼ばれているが、これまでに3度の大きな危機を乗り越えてきた。しかしそれは、社会階級の衝突が文化の衝突に偽装されたものだったという。モーリシャスの作家、リンゼイ・コーレンが当時の記憶をたどる。
20 社会的な結束を求めて 団結しよう<翻訳>
国は何をすべきなのか。また私たちは、どう考えてどんな行動をとればよいのか。
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【Special Features】
21 イスラエル/パレスチナ:平和を求める人々の動き<要約>
政治的には歩み寄りが全く期待できないこの2国間で、支え合いの連帯から抗議活動などの共同闘争まで、一般の人々の間での動きが広がりを見せている。政治や宗教の色眼鏡を通さずにお互いを単なる人間として考え、それぞれが置かれた苦境を認識する。そんな原点に立った活動を紹介する。
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25 世界のニュース<一部記事を要約>
声を上げろ(経済危機)/チェコの平和活動家の勝利(ミサイル防衛)/モントリオール警察の横暴(カナダ)/環境にやさしい政府の乱行(エクアドル)/おびえる毎日(イラン)/ほか
27 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
地球環境悪化を求める汚い者たちとは。
28ビッグバッドワールド(風刺漫画)
企業が行っているくす玉(地球)割り。
29 社会を揺さぶる人々
女性たちのための組合を立ち上げたボリビアのフェミニストの活動家へのインタビュー。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 南の国からの一コマ
バングラデシュから、ジダン(フランスのサッカー選手)ファンのサッカー少年が夢を語る。
33 ワールドビーターズ
冷戦が終了してなお拡大を続けるNATO(北大西洋条約機構)。今では世界の軍事支出の70%を占めるようになったが、NATOがもたらすコストは費用だけではなかった。
34 エッセー:東ティモールのことを忘れるな
国民投票によって10年前に独立を勝ち取り、ようやくインドネシアの残酷な支配から逃れることができた東ティモール。しかし当時の期待とは裏腹に、いまだにこの国の先行きは不透明なままである。国際社会の関心が薄れる中、この国は依然として支援を必要としている。
36 世界の国のプロフィール:韓国
≪ニュー・インターナショナリスト日本版 110号 目次≫
(本文は日本語です)
1 KEYNOTE:アイデンティティーの渦の中へ(NI p4-7の翻訳)
インドからオランダへ渡った自らの経験を振り返りながら、オランダ社会が直面してきた多文化主義の困難の理由、そして今後の方向性について、ディンヤール・ゴドレイが探る。
7 新たな社会の創造(NI p8-9の要約)
多くの移民が暮らす英国は、外から見れば多文化主義政策がうまく機能してきたように見える。しかし、移民問題に詳しい英国の『インディペンデント』紙のコラムニスト、ヤスミン・アリバイ=ブラウンは、これまでの英国の多文化主義の理論と実践が失敗だったポイントを指摘する。
8 夢の国インドの分裂(NI p14-17の要約)
多くの民族、言語、宗教、文化、カーストを抱えるインド。この国の建国者たちは、「多様性の中の結束」をこの国に植え付けようと目指してきた。だが、この国の成立の経緯を色濃く反映する多数派のヒンズー教徒と少数派のイスラム教徒の間の深い溝が埋まることはなく、この国を揺さぶり続けている。しかしそんな状況にも、変化に向かう一筋の光明が見えてきたようだ。
10 パラダイスの裏側で(NI p18-19の要約)
モーリシャスは、異なる民族や宗教が調和の中に暮らす多文化のパラダイスなどと呼ばれているが、これまでに3度の大きな危機を乗り越えてきた。しかしそれは、社会階級の衝突が文化の衝突に偽装されたものだったという。モーリシャスの作家、リンゼイ・コーレンが当時の記憶をたどる。
11 社会的な結束を求めて 団結しよう(NI p20の翻訳)
国は何をすべきなのか。また私たちは、どう考えてどんな行動をとればよいのか。
12 アクション! ─ 何かする・もっと知る
日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
13 日本での動き
〜異なる文化を持った人々が、尊重・協力して生きていくにはどうすればいいのか?
いろいろな場所で、多様な考え方に基づき、課題を乗り越えようと活動する、 さまざまな個人・団体の話を聞いてみよう
今月のインタビュー団体
・NPO法人 日本フィリピンボランティア協会
・NPO法人 多文化共生センター東京
14 今月のフォーカス(NI p21-24の要約)
イスラエル/パレスチナ:平和を求める人々の動き
政治的には歩み寄りが全く期待できないこの2国間で、支え合いの連帯から抗議活動などの共同闘争まで、一般の人々の間での動きが広がりを見せている。政治や宗教の色眼鏡を通さずにお互いを単なる人間として考え、それぞれが置かれた苦境を認識する。そんな原点に立った活動を紹介する。
15 世界のニュース(NI p25-27からの要約)
・声を上げろ(経済危機)
・環境にやさしい政府の乱行(エクアドル)
・おびえる毎日(イラン)
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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