雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.424

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.424

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2009年09月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

北極の未来・環境・先住民
The Arctic
●今号の内容●
気候変動の影響により、北極の海氷は年々縮小し、氷結していない夏の北極海の出現は秒読み段階に入っている。極寒と氷という環境に適応して生きてきた動物たちと、やはりその寒さと氷雪をうまく生活の中にいかし、動物や魚を生きる糧として生活してきた先住民族。現在、そのどちらもが気候変動の影響によって生存をかけた闘いを強いられている。そしてまたその氷という障害物が消えゆくおかげで、北極地域に眠る石油・ガス・鉱物資源の採掘や北極海航路の利用が現実味を増し、国やビジネスの熱い視線が北極に集まっている。過熱する北極ブームの裏側で、現地に住む先住民族と動物、そして環境は今、どうなっているのか。そして、どこへ向かっているのだろうか。
※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
◆ NI英語版/日本版 2009年7/8月合併号 ◆
≪New Internationalist No.424 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
PLUS:ビッグバッドワールド(風刺漫画)
目の前のことに執着するあまり…
4 すでに起きている異変<翻訳>
気候変動による影響を受けているのは、ホッキョクグマなどの動物だけではない。北極に住む先住民も、すでに生活様式を変えざるを得ないところまで追い込まれている。アラスカへ取材に行ったジェス・ワースが、カクトビック村で目の当りにした現実と、アンカレッジで行われた「気候変動に関する先住民族世界サミット」で聞いた北極地域に住む多くの先住民族の生の声を報告する。
8 北極の気候<翻訳>
地球の温度調節機能の重要な一部となっている北極。そこで起きている変化と、その変化が地球に及ぼす影響について、イラストと写真で解説する。
10 石油産業の誘惑
村人にはスイカやくだものをプレゼントとして配り、高校の卒業式では卒業生全員に無料でノートパソコンを配る。石油会社は、何とか地域の人々の協力を取りつけ、石油開発ができるようにとさまざまな手を尽くしている。石油の流出を100%防げない以上、生活の場である環境を汚染されたくない先住民は、石油開発には反対である。しかしその反面、生活のために仕方なく、または経済的な権利を主張して開発を求める人々もいるという複雑な現実がある。
11 コールド・ラッシュ ─ 北極の資源争奪戦<翻訳>
北極での石油・天然ガスの採掘と計画について。
13 消えゆく風景
貴重になった動物と自然の姿を写真で紹介。
14 北極の歴史
人類がこの地域に住みだした数万年前から現代までの歴史を、簡単に振り返ってみよう。
16 北極は誰のもの?<一部要約、一部オンラインリポートに掲載>
最近、北極をめぐる政治的な動きが増えている。その裏にはどんな事情があるのだろうか。
18 変わりゆく北極の我が家<要約>
気候変動によって徐々に故郷を追われる太平洋の島に住む人々。それと同じような災難が、北極に住む人々の身にも降りかかっている。気候が暖かくなり、氷が解け、彼らの暮らしはどう変わっているのか。そして彼らは、その困難をどうやって解決しようとしているのか。
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【Special Features】
21 自動車文化を超えて<要約>
自動車を使わない生活は可能なのか? オーストラリアに住むクリス・リチャーズが挑戦と失敗を繰り返して得た気づきと、その後とった行動について報告する。
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25 世界のニュース<一部記事を要約>
不評なポプラ(ベルギー)/民主主義なのか…(イスラエル)/静かなる搾取(ウズベキスタン)/2国間の友好(西サハラ)/ほか
27 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
新しい信仰と古い信仰の類似点。
28 NIジャンボクロスワードパズル
29 社会を揺さぶる人々
エジプトで最も有名で素晴らしい成果を上げてきた人権活動家が語る、この国の状況に対する懸念。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 ワールドビーターズ
被害総額130億ドル以上に上る巨額投資詐欺事件を起こした米ナスダック・ストック・マーケットの元会長、バーナード・マドフ。彼が使ったのは近代的な高度な手法ではなく、1920年代から知られるネズミ講のようなポンジ・スキームという手法だった。
33 モンテビデオで考える
この混乱した世界では、もう一度物事を問い直してみる必要があると、エドゥアルド・ガレアーノは言う。
34 エッセー:オバマの挑戦
これまでの米国がとってきたキューバへの政策は失敗だった。今後この2つの国には何が必要なのだろうか。
36 世界の国のプロフィール:カタール
≪ニュー・インターナショナリスト日本版 112号 目次≫
(本文は日本語です)
1 すでに起きている異変(NI p4-7の翻訳)
気候変動による影響を受けているのは、ホッキョクグマなどの動物だけではない。北極に住む先住民も、すでに生活様式を変えざるを得ないところまで追い込まれている。アラスカへ取材に行ったジェス・ワースが、カクトビック村で目の当りにした現実と、アンカレッジで行われた「気候変動に関する先住民族世界サミット」で聞いた北極地域に住む多くの先住民族の生の声を報告する。
7 コールド・ラッシュ ─ 北極の資源争奪戦(NI p11の翻訳)
北極での石油・天然ガスの採掘と計画について。
8 北極の気候(NI p8-9の翻訳)
地球の温度調節機能の重要な一部となっている北極。そこで起きている変化と、その変化が地球に及ぼす影響について、イラストと写真で解説する。
10 変わりゆく北極の我が家(NI p18-19の要約)
気候変動によって徐々に故郷を追われる太平洋の島に住む人々。それと同じような災難が、北極に住む人々の身にも降りかかっている。気候が暖かくなり、氷が解け、彼らの暮らしはどう変わっているのか。そして彼らは、その困難をどうやって解決しようとしているのか。
12 北極は誰のもの?(NI p16-17の要約)
最近、北極をめぐる政治的な動きが増えている。その裏にはどんな事情があるのだろうか。
13 アクション! ─ 何かする・もっと知る & 日本での動き
・日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
・「北極のためにサハリン資源開発から学ぶこと」:石油・天然ガスの採掘によって影響を受けるロシア極東のサハリン(樺太)の環境・動物・先住民族。日本企業が深く関わり、エネルギー外交の現場でもあるこの極寒の地の資源開発は、北極の将来を考えるヒントとなる。
14 今月のフォーカス(NI p21-24の要約)
・自動車文化を超えて
自動車を使わない生活は可能なのか? オーストラリアに住むクリス・リチャーズが挑戦と失敗を繰り返して得た気づきと、その後とった行動について報告する。
15 世界のニュース(NI p25-26からの要約)
・不評なポプラ(ベルギー)
・民主主義なのか…(イスラエル)
・静かなる搾取(ウズベキスタン)
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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