雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.425

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.425

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2009年10月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

ハチはどこへ行った?
Vanishing bees
●今号の内容●
人間が食べる食物の3分の1は、ハチに花粉の運搬を依存している。もしもハチがいなくなれば、私たちは多くの食べ物を失うだけでなく、生態系が大混乱に陥ることは明らかである。
2006年10月、世界で初めて蜂群崩壊症候群(CCD)と名づけられた現象が米国で起こった。CCDの診断にはいくつか基準があるが、最も大きな特徴は、ある日突然巣箱から働きバチが失踪してしまうことだ。周囲でその死骸が見つかることもなく、こつぜんと姿を消してしまったハチ。そこには、農薬や単一栽培農業からダニやウイルスまで、さまざまな原因が取りざたされている。しかし、その根本的な原因はまだ特定されておらず、当初考えられていたものよりも複合的で複雑な事情が徐々に明らかになっている。そしてまた日本や他の国々でも、ハチの大量死や失踪が問題となっている。今月のNIでは、いつの間にか人間社会に深くに組み込まれたハチの実情と、ハチに依存する現代社会について探る。
※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
◆ NI英語版/日本版 2009年9月号 ◆
≪New Internationalist No.425 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
4 ハチが死にゆく理由<翻訳>
現代のハチを取り巻く事情を、ウェイン・エルウッドが探る。
8 ハチの事情 ─ その事実<翻訳>
ハチの種類や生態、食べ物との関係から病気まで、詳しく見てみよう。
10 はちみつは暮らしの一部
南インドに住む人々が行う伝統的なはちみつ採りと、彼らの暮らしについて。
12 ハチを救う10の方法<翻訳>
あなたの町や庭でできること、そして日常生活の中で気をつけることについて。
14 ハチが住む町
野生バチはどんなところに住むのだろうか。町中のちょっとした自然、庭の環境など、野生バチが好む生息環境の観察会がカナダの西海岸で人気を呼んでいる。
15 疲弊した惑星<翻訳>
地球上の生物は、これまで5回の大規模な種の絶滅を経験している。そして生物学者らは、現在私たちが直面しているミツバチなどの花粉媒介者の減少を「第6の絶滅」と呼ぶ。
16 小さな惑星を救うには<要約>
これまで2世紀近く人類が行ってきた自然を支配しようとするやり方を変えるしかないし、人間の世話なしでは生きられないミツバチによる養蜂のやり方も再考する時期に来ている。英国の養蜂家フィリップ・チャンドラーは語る。
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【Special Features】
18 有益か有害か:熱を帯びる開発援助論争<要約>
開発途上国に対する開発援助をめぐっては、「役立つ」「役立たない」「かえって有害だ」など以前から議論になっている。そして現在、ザンビア人エコノミストであるダンビサ・モヨ(Dambisa Moyo)の著書『Dead Aid』(無駄な援助)をめぐり、世界では開発援助に関して議論が活発に行われている。彼女の主張と、彼女の主張に反論するジョナサン・グレニー(Jonathan Glennie、『The Trouble with Aid』(援助による問題)の著者)の見解を見てみよう。
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22 パキスタンの危機:タリバンはどうやって勢力を広げているのか
パキスタン軍によるタリバン掃討作戦が続く中、タリバンは軍事的な巻き返しを図っているだけでなく、人々の意識にまで深く影響を及ぼしている。現在の情勢とタリバンの戦術について報告する。
24 ミャオ族の危機:ジャングルの孤児
1960年代から70年代にかけて、米国は反共産主義の極秘任務にミャオ族(Hmong)を協力させた。そしてそれ以来ミャオ族は、ラオス政府勢力から弾圧を受けてきた。だがタイ政府は、すべてのミャオ族難民を年末までにラオスに送還する予定である。危うい状況に置かれたタイの難民キャンプとラオス国内のミャオ族の現状を報告する。
27 世界のニュース<一部記事の要約をウェブサイトのオンラインリポートに掲載>
精神障害者施設の狂気(アフガニスタン)/クライメート・キャンプ(気候変動)/インドでの法的勝利(同性愛者の権利)/森林伐採による二酸化炭素の増加(パプアニューギニア)/ほか
29 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
問題理解を複雑にする言葉遊び。
30 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
二酸化炭素による集団自殺。
PLUS:NIジャンボクロスワードパズル
31 社会を揺さぶる人々
社会を鋭くシニカルに批判する活動を映像化し続けるカルチュラル・アクティビスト、The Yes MenのMike Bonannoへのインタビュー。
32 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
34 エッセー:子どもたちはなぜ働くのか
土地を失った小作農民の増加と農村部経済の崩壊が、バングラデシュの子どもたちを児童労働へと追い込む。
36 世界の国のプロフィール:ニジェール
≪ニュー・インターナショナリスト日本版 113号 目次≫
(本文は日本語です)
1 ハチが死にゆく理由(NI p4-7の翻訳)
現代のハチを取り巻く事情を、ウェイン・エルウッドが探る。
6 ハチの事情 ─ その事実(NI p8-9の翻訳)
ハチの種類や生態、食べ物との関係から病気まで、詳しく見てみよう。
8 疲弊した惑星(NI p15の翻訳)
地球上の生物は、これまで5回の大規模な種の絶滅を経験している。そして生物学者らは、現在私たちが直面しているミツバチなどの花粉媒介者の減少を「第6の絶滅」と呼ぶ。
9 小さな惑星を救うには(NI p16-17の要約)
これまで2世紀近く人類が行ってきた自然を支配しようとするやり方を変えるしかないし、人間の世話なしでは生きられないミツバチによる養蜂のやり方も再考する時期に来ている。英国の養蜂家フィリップ・チャンドラーは語る。
10 ハチを救う10の方法(NI p12-13の要約)
あなたの町や庭でできること、そして日常生活の中で気をつけることについて。
12 アクション! ─ 何かする・もっと知る
日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
13 日本での動き
〜ミツバチと人間の多様なかかわりから見える現代社会の姿とひずみについて
いろいろな場所で、多様な考え方に基づき、 課題を乗り越えようと活動する、さまざまな個人・団体の話を聞いてみよう
今月の取材団体:
東京都養蜂組合<身近になったミツバチとその異変>
ハンガー・フリー・ワールド<ミツバチが支援する生活改善プロジェクト>
14 今月のフォーカス(NI p18-21の要約)
有益か有害か:熱を帯びる開発援助論争
開発途上国に対する開発援助をめぐっては、「役立つ」「役立たない」「かえって有害だ」など以前から議論になっている。そして現在、ザンビア人エコノミストであるダンビサ・モヨ(Dambisa Moyo)の著書『Dead Aid』(無駄な援助)をめぐり、世界では開発援助に関して議論が活発に行われている。彼女の主張と、彼女の主張に反論するジョナサン・グレニー(Jonathan Glennie、『The Trouble with Aid』(援助による問題)の著者)の見解を見てみよう。
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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