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New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.426

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.426

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2009年11月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
イスラームの政治は変わるのか
Islam in power - Change from within
●今号の内容●
イスラームと聞くと、一部の国における過激派やテロリスト、厳格な宗教といった情報やイメージばかりが目立つ印象を受ける。だが実際は、13億人のムスリム(イスラーム教徒)の多くは、仕事、家族、地域など私たちとそう違わない雑多なことに追われる忙しい日常を送っている。ただ一口にムスリムと言っても、それぞれ異なる政治体制の国に暮らし、彼らを取り巻く政治社会環境はさまざまである。今そのイスラーム諸国では、女性の人権状況改善からイスラームの教典の再解釈までをも含む、変革への叫び、期待、動きが国の内側でかつてないほどのうねりを見せている。しかし一方で、そのような動きを弾圧する政府、偽りのイスラーム制の導入を求める過激なイスラーム主義者も存在する。今回は、イスラーム諸国の現地の状況を報告し、イスラームの歴史の流れも振り返りながら、今後のイスラームの政治・社会の形を探る。
◆ NI英語版/日本版 2009年10月号 ◆
≪New Internationalist 英語版 No.426 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
4 政治的イスラームをたどる<翻訳>
イスラームに本来備わっているはずの民主主義と多様性に寛容な多元主義。これらのイデオロギーによって、イスラーム文明が頂点に達したと言われるのが10世紀ごろ、アルアンダルス(アンダルシア)を中心に栄えていた時代である。非寛容と専制主義が支配しているように見える現代のイスラーム諸国は、再びそのイデオロギーを受け入れ、多くの人々が求めている変革の緒に就くことができるのか。
8 マイノリティーの回想と叫び<一部要約>
・サウジ女性の地位向上を目指した挑戦
・亡命イラク人ゲイ活動家の告白<要約>
・ユダヤ人としてイランに生まれて
12 イスラームの人と政治 ― その事実<翻訳>
多様なイスラームの世界をデータで見てみよう。
14 偽りのイスラーム制<要約>
もともとは共同体を重んじ、衆議による意思決定を行ってきたイスラームの社会。しかしそれは長い時間を経て、一握りの人間たちが支配する国家へと変質していった。その国のいくつかはイスラーム制*の国家を標榜するが、実はその姿は本来の考え方と異なるものである。
*指導者がイスラームの教義をもとにした法にのっとって政治を行う政教一致の国
16 知識はきらめき
ロンドンを拠点に活躍する現代芸術家サイド・タジャムール・フセイン。これは、クルアーン(コーラン)を芸術的に表現した彼の作品である。
17 テロリストをつくったのは誰だ
イスラームの原理主義武装勢力は、欧米諸国やイスラエルの敵なのだろうか? アフガニスタンからチェチェン、ハマスからアルカイダまで、その裏側には複雑で愚かな事情が見えてくる。
20 イスラームに関する文献とお役立ちウェブサイト
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【Special Feature】
21 環境法の新たな流れ<要約>
環境を守ろうとする市民にとって、法律は非常に重要な手段となってきた。そして今日、かつてないほど多くの環境法が制定されている。しかしながら、自然環境の悪化はとどまることを知らない。それはつまり、私たちはこれまでとは全く異なる新しい概念を必要としているということだ。
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25 世界のニュース<一部記事の要約をオンラインリポートに掲載>
ハゲタカ文化(債務)/世界難民白書2009より(人権)/復興に必要な正義(ティモール・レステ)/国際社会をあざける国(ビルマ)/アンデスの開発(鉱山)ほか
27 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
自らを破壊する人類の活動にGortとKlaatuは…。
28 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
カネが物を言う世界。
PLUS:NIクロスワードパズル
29 社会を揺さぶる人々 ─ 子ども兵士から活動する有名ラッパーへ:エマニュエル・ジャル<要約>
スーダンの子ども兵士だったジャル。彼は暴力にまみれた日常から解放され、いまや売れっ子のラッパーになり、アフリカの教育のために活動する。彼は歌を通して何を訴え、どんな思いで活動しているのか。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 南の国からの一コマ
サッカーのワールドカップの開催が近づく南アフリカのスラムの最近の事情と、スラムを撮った1枚。
33 コルカタで考える
インドで古くから行われている、ハンガーストライキという抗議行動について。
34 エッセー:汚染された惑星
この地球の空気、水、大地は、多くの有毒な化合物で汚染され、それは私たちの体内にも蓄積されている。化合物汚染の解決は、気候変動と同様に、テクノロジーではなく持続可能性を基本として考えていかなければならないものだ。
36 世界の国のプロフィール:ギニア
≪ニュー・インターナショナリスト日本版 114号 目次≫
(本文は日本語です)
1 政治的イスラームをたどる(NI p4-7の要約)
イスラームに本来備わっているはずの民主主義と多様性に寛容な多元主義。これらのイデオロギーによって、イスラーム文明が頂点に達したと言われるのが10世紀ごろ、アルアンダルス(アンダルシア)を中心に栄えていた時代である。非寛容と専制主義が支配しているように見える現代のイスラーム諸国は、再びそのイデオロギーを受け入れ、多くの人々が求めている変革の緒に就くことができるのか。
7 亡命イラク人ゲイ活動家の告白(NI p9-10の要約)
死のファトワを受け、亡命を強いられながらも、ゲイの仲間のために活動を続けるアリ・ヒリが、ハダニ・ディトマスに語った。
8 イスラームの人と政治 ─ その事実(NI p12-13の翻訳)
多様なイスラームの世界をデータで見てみよう。
10 偽りのイスラーム制(NI p14-15の要約)
もともとは共同体を重んじ、衆議による意思決定を行ってきたイスラームの社会。しかしそれは長い時間を経て、一握りの人間たちが支配する国家へと変質していった。その国のいくつかはイスラーム制*の国家を標榜するが、実はその姿は本来の考え方と異なるものである。
*指導者がイスラームの教義をもとにした法にのっとって政治を行う政教一致の国
12 アクション! ─ 何かする・もっと知る
日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
13 日本での動き
・ムスリムの暮らしと思い
日本には、1〜3万人の日本人イスラーム教徒が住んでいる。多くが「無宗教」または「形式的には仏教や神道」の慣習に従って生活する日本人の中にあって、彼らはどんな教義に従い、どんな思いで生活しているのか。
14 今月のフォーカス(NI p21-24の要約)
・環境法の新たな流れ
環境を守ろうとする市民にとって、法律は非常に重要な手段となってきた。そして今日、かつてないほど多くの環境法が制定されている。しかしながら、自然環境の悪化はとどまることを知らない。それはつまり、私たちはこれまでとは全く異なる新しい概念を必要としているということだ。
15 世界のニュース(NI p25-29からの要約)
・ハゲタカ文化(債務)
・国際社会をあざける国(ビルマ)
・子ども兵士から活動する有名ラッパーへ:エマニュエル・ジャル(インタビュー)
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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