雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.430

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.430

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2010年04月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※ 忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
■■ ニュー・インターナショナリスト 英語版/日本版 2010年3月号 ■■
グローバル化問題への処方せん
Globalization on the rocks...so what’s to smile about?
●今号の内容●
人・物・カネ・サービスの国境を取り払い、私たちの生活を便利で、安く、早く、簡単にしてくれたグローバル化。それを牽引したのは企業であり、企業主導でグローバルな制度の構築と標準化が行われてきた。
人々はグローバル化の光の部分ばかりを見つめ、影の部分からは目をそむけてきた。だが、世界金融危機によって企業主導のグローバル化の仕組みは崩壊し、世界経済はどん底に陥り、影の部分の影響がこれまで以上に人々に大きな負担を強いるようになった。企業の後ろ盾を受けて経済・金融・貿易の仕組みを牛耳ってきた三位一体(国際通貨基金、世界銀行、世界貿易機関)もなすすべはなく、企業が以前のような力を回復してくれるようただ祈るばかりである。
だが今は、以前のような市場盲信型の新自由主義経済の回復を待つ時ではない。より公正で民主的なシステムと新たな国際協調主義”new internationalism”へ向かうチャンスの時として考えるべきだ。
今月は、崩壊した世界とそこに至るまでの状況の分析と、すでに始まっている新たな世界に向けた取り組みについて報告する。
◆ NI英語版/日本版 2010年3月号 ◆
≪New Internationalist No.430 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
4 グローバル化の破たん<翻訳>
環境から人間の生活まで、現実世界の負担を顧みず、なりふりかまわないコスト削減と利益確保を追求してきた企業主導のグローバル化。そして起こるべくして起こった崩壊。だが、その尻ぬぐいを押しつけられているのは、私たちの税金と生活を握る国家であり、結局は一般の人々の負担となっているのだ。破たんに至った過程を振り返りながら、今後の新たな可能性を探る。
8 脱グローバル化への論考<翻訳>
新自由主義経済という幻想への代替案(オルタナティブ)は存在する。しかし私たちは、今なおそれに確信を持てない。それはなぜなのか。ウォールデン・ベローの考察。
9 脱グローバル化 ─ 11のオルタナティブな行動指針<翻訳>
「フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス」とウォールデン・ベローが10年以上かけて構想してきた「脱グローバル化」。今後のオルタナティブな開発戦略に取り入れるべきこととは。
10 トランジション・タウンへようこそ<要約>
企業主導のグローバル化が崩壊する前から実践されていたトランジション・タウン運動。この取り組みは、より人間味のある地域という単位で、持続可能で自律した生活圏の構築を目指す運動である。「直接かかわる楽観主義」で前向きな解決策を探る運動とその思想について。
12 グローバル化の崩壊 ― その事実<翻訳>
国際貿易、失業者数、経済活動、企業救済……。データと図表でグローバル化の崩壊を視覚化する。
14 視点を変えよ
輸出依存と安い労働力頼みの経済成長戦略は、環境から人間の労働まで、あらゆるものの真の価値をないがしろにしてきた。その欠陥は、今回の金融危機の前からもちろん明らかだった。そして今私たちは、その欠陥を正す機会を手に入れた。
16 危機、崩壊、信用収縮
企業がグローバル化のハンドルを握った1970年以来、大小合わせて約45回もの金融危機が起こっている。今日の世界金融危機に至るまで、どのような道のりをたどってきたのだろうか。
18 民主主義が芽吹く場所
経済成長モデルの押しつけに反旗を翻した活動。世界各地で起こっているそんな多数の活動から、エジプトとラテンアメリカの例を取り上げ、今後の新たなモデルの可能性を探る。
20 コネクション
書籍、ウェブサイト、活動団体の情報
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【Special Feature】
21 南米発:母なる大地の権利尊重の動き<要約>
ボリビアのコチャバンバでは4月19日から22日まで、コペンハーゲンで行われたCOP15とは全く異なる気候変動対策会議が開催される。この新たなグローバルサミット「気候変動と母なる大地の権利に関する世界民衆会議」は、ボリビアのエボ・モラレス大統領の呼びかけで始まったものだ。その動きからは、一筋の希望が見えてくる。
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25 世界のニュース<一部要約>
ゴミ集めで暮らす人々(エジプト)/★素晴らしい給食(イタリア)/迷走するコレア大統領(エクアドル)/マイクロファイナンスの影の部分(経済)/ほか
★の記事はNI ジャパンメールマガジン4月号に翻訳を掲載
27 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
皮肉ドナルドな食と環境の現実。
28 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
創造的破壊?
29ワールドビーターズ
テーザー銃は、テーザー・インターナショナル社が製造する電気ショックを与えるスタンガンである。非殺傷性をうたっているが、2001年以来、米国で308人、カナダで26人が、警察などによるテーザー銃の使用で死亡した可能性があると言われている。繰り返し電気ショックをあびせることは拷問にも等しい行為だ。警察や治安部隊にとって都合の良いこの武器は、社会規範や人権にもショックを与えている。
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 社会を揺さぶる人々
子どもの時に売春ブローカーに売られたカンボジア人のソマリー・マム。悪夢のような体験から立直り、アジアを中心に性的に搾取されている子どもたちを救い出す活動を始めた。そして今年、対象を世界の子どもたちに広げた団体を立ち上げた。
33 イスタンブールで考える
古い気質の書籍修復職人と話す。
34 南の国からの一コマ
世界の仕事の66%は女性が担い、食料の50%は女性が生産する。しかし、世界の収入のうち女性が受け取るのは10%で、土地の所有率は1%である。働く女性の姿を写真で紹介する。
36 世界の国のプロフィール:ソロモン諸島
◆ ニュー・インターナショナリスト日本版 118号 目次 ◆
(本文は日本語です)
1 グローバル化の破たん (NI p4-7の翻訳)
環境から人間の生活まで、現実世界の負担を顧みず、なりふりかまわないコスト削減と利益確保を追求してきた企業主導のグローバル化。そして起こるべくして起こった崩壊。だが、その尻ぬぐいを押しつけられているのは、私たちの税金と生活を握る国家であり、結局は一般の人々の負担となっているのだ。破たんに至った過程を振り返りながら、今後の新たな可能性を探る。
6 脱グローバル化への論考(NI p8-9の翻訳)
新自由主義経済という幻想への代替案(オルタナティブ)は存在する。しかし私たちは、今なおそれに確信を持てない。それはなぜなのか。ウォールデン・ベローの考察。
7 脱グローバル化 ─ 11のオルタナティブな行動指針(NI p9からの翻訳)
「フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス」とウォールデン・ベローが10年以上かけて構想してきた「脱グローバル化」。今後のオルタナティブな開発戦略に取り入れるべきこととは。
8 グローバル化の崩壊 ― その事実(NI p12-13の要約)
国際貿易、失業者数、経済活動、企業救済……。データと図表でグローバル化の崩壊を視覚化する。
10 トランジション・タウンへようこそ(NI p10-11の要約)
企業主導のグローバル化が崩壊する前から実践されていたトランジション・タウン運動。この取り組みは、より人間味のある地域という単位で、持続可能で自律した生活圏の構築を目指す運動である。「直接かかわる楽観主義」で前向きな解決策を探る運動とその思想について。
12 アクション! ─ 何かする・もっと知る
日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
13 日本での動き
ローカルから一歩を踏み出し、周囲を動かす行動力と巻き込み力で物事を進め、グローバルな問題の解決に取り組む2つの団体を紹介する。
・「日本でもトランジション・タウン増加中」<NPO法人 トランジション・ジャパン>
・「実現に近づく日本の国際連帯税」<国際連帯税を推進する市民の会(アシスト)>
14 今月のフォーカス(NI p22-23の要約)
・南米発:母なる大地の権利尊重の動き
ボリビアのコチャバンバでは4月19日から22日まで、コペンハーゲンで行われたCOP15とは全く異なる気候変動対策会議が開催される。この新たなグローバルサミット「気候変動と母なる大地の権利に関する世界民衆会議」は、ボリビアのエボ・モラレス大統領の呼びかけで始まったものだ。その動きからは、一筋の希望が見えてくる。
15 世界のニュース(NI p26からの要約+NIジャパンからの報告)
ヤスニ提案のゆくえ
・迷走するコレア大統領
・日本の市民の協力を(東京で行われたジュビリー・エクアドル代表のデルファ・マンティージャさん講演会の報告)
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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