雑誌バックナンバー
New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.436

誌名: New Internationalist(ニューインターナショナリスト) No.436

創刊: 有限会社インティリンクス
発売日: 2010年11月10日

価格: 1,000円

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雑誌紹介

世界の貧困や不公正な現状を報告するため、英国の非営利団体であるOxfam、Christian Aid、Cadbury and Rowntree Trustsの支援によって1973年に創刊され、現在世界で8万人に愛読されている月刊誌です。世界の重要なテーマの中から毎月一つを選び特集を組んできました。これまでに、フェアトレード、援助とバングラデシュ、イスラム、エイズ、国連、大企業の影響、食料と農業経営、石油パイプライン、平等の歩み、気候変動、生命に忍び寄る特許など数多くの特集を組み、開発途上国の現場で起こり始めている見逃せない変化から、すでに大きな流れとなっている国際情勢まで幅広いトピックをカバーし、斬新な鋭い切り口で問題を報告・分析してきました。そして毎号NIとセットでお届けしている日本版冊子『New Internationalist Japan』では、読者の皆さんが理解を深め活用しやすいようNIの英語情報を日本語で補完しています。NI&NI-Japanは、通常のメディアの報道に物足りない方、国際協力や教育、市民活動に関わる方、勉強や仕事などで社会問題や国際情勢の情報源を求めている学生や社会人の方々に役立つ雑誌です。


概要

※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※ 忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
■■ ニュー・インターナショナリスト 英語版/日本版 2010年10月号 ■■
民主主義が変わるとき
A wake-up call for democracy
●今号の内容●
政党と選挙を中心とした西洋型の民主主義は、くたびれ、空虚で、専制的になってきている。現在多くの国は、民衆に選ばれた政治家という人々が政治をとりおこなう代表民主制という制度を採用している。しかし政治家たちは、代表として責務を託された民衆の意向を忘れ、利益集団や自己保身のために働くようになり、人々はそれにうんざりし、政治不信は深刻である。しかし一方で、特にラテンアメリカでは、より民衆に近い民主主義が実践され、人々の暮らしに前向きな影響も現れている。はたして、私たちはどんな民主主義に希望を見いだすことができるのだろうか。変わるべき民主主義のポイントと、その実践を紹介する。
◆ニュー・インターナショナリスト英語版&日本版 2010年10月号◆
≪New Internationalist英語版 No.436 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
4 読者の声
Agenda
6 今月のニュースのタネ
・10月3日ブラジル大統領選挙:ブラジルのルラ大統領の後はどうなる?
・10月4日レソト独立記念日:英国のウェールズとアフリカのレソトの共通点とは
・10月5日世界教師デー:教師と生徒への暴力<翻訳>
・10月7日:拷問に手を貸す米軍医たち
・10月10日:中米の地雷除去完了<翻訳>
・10月10日と12日:気候変動世界行動デーのアクション
・35年前の今月、NIは何を伝えたか……
Analysis
Special feature: democracy
10 大きな民主主義の素晴らしさ<翻訳>
現在の民主主義に幻滅していても、それほど悲しむことはない。これからの民主主義と希望を探してみよう。
16 被抑圧者の声を代弁するアルンダティ・ロイ
世界的権威ある英国の文学賞ブッカー賞を受賞したインドのアルンダティ・ロイ。彼女は高い人気を誇る一方で、当局への批判や言動から保守層からは批判を受けてきた。彼女の言説は、「世界最大の民主主義国家」インドが抱える2面性を浮き彫りにする。
19 独裁者を支援する民主主義の伝道者<要約>
中東の人々は西洋諸国が口を酸っぱくして喧伝する西洋型民主主義をどう見ているのだろうか? 彼らはなぜ、民主主義を受け入れようとしないのか? ベイルート在住の中東の専門家ロバート・フィスクへのインタビュー。
20 民主主義をもっと元気にする10の方法<翻訳>
民衆が主となる文字通りの民主主義を強化するには、どんな点に気をつけていけばよいのか。
22 スラム民主主義は未来の形<翻訳>
ラテンアメリカで実践されている草の根の民主主義。一般メディアがその動きや仕組みを報道することはほとんどない。しかし、それは地域の人々の生活を確実に変えている。
Applause
25 ネスレ社はなぜボイコットされるのか<翻訳>
多国籍食品大手ネスレ社が世界中でボイコットされるようになってから30年以上がたつ。10月25日から31日は、ネスレ社への働きかけを強めるキャンペーンInternational Nestle-Free Weekだった。ここで改めて、30年前から今日までのボイコットの道のりを振り返ってみよう。
Also in Analysis
26 女性たちが頼る占い師の弊害
アフガニスタンの首都カブールのあちこちで見かける占い師や魔術師と呼ばれる人々。女性たちがよく利用し、夫の暴力から家事や仕事の悩みまでさまざまなことを相談する。だが占い師たちがカネや家畜を受け取る代わりに与えるのは、呪いやおまじないレベルの実際には役立たずの助言だけだ。そしてその助言を受け入れる女性たちは、問題の本当の原因を見ようとはせず、彼女たちの状況は結局何も変わらない。
28 世界の国のプロフィール:エチオピア
Argument
30 臓器売買は許されるのか?
YESと言う精神科医でイエール大学医学部講師のシャリー・サテルと、NOと言う国際臓器移植学会の会長でシドニー大学教授の腎臓外科医ジェレミー・チャンプマンの激論。
33 パズルページ
クロスワード、数独、ワードサーチ。
Alternative
34 戦いではなく食べ物を作る紛争キッチン<翻訳> ほか
36 風刺漫画コーナー
これまでのビッグ・バッド・ワールド、オンリー・プラネットに加え、ビデオジャーナリストとマンガ家の国際ネットワークVJ Movementから提供された作品を毎月1つ掲載する。
37 Anna Chenのエッセー
英国で女優、脚本家、詩人、歌手、武術家などとして幅広く活躍するAnna Chenが、さまざまな話題をつづる。今回は、人間がなげな動物に夢中になる理由について。
38 インタビュー:ベンジャミン・ゼファニア
英国で生まれ育ったジャマイカ系の作家、レゲエミュージシャン、俳優のベンジャミン・ゼファニア。日本でも『フェイス』や『難民少年』(ともに講談社)が翻訳され、彼のレゲエのCDも容易に見つけることができる。長年にわたり人々にリズムを送り続けてきた彼に、政治、音楽、詩について尋ねた。
≪ニュー・インターナショナリスト日本版124号 目次≫
(本文は日本語です)
1 大きな民主主義の素晴らしさ(NI p10-15の翻訳)
現在の民主主義に幻滅していても、それほど悲しむことはない。これからの民主主義と希望を探してみよう。
7 独裁者を支援する民主主義の伝道者(NI p19の要約)
中東の人々は西洋諸国が口を酸っぱくして喧伝する西洋型民主主義をどう見ているのだろうか? 彼らはなぜ、民主主義を受け入れようとしないのか? ベイルート在住の中東の専門家ロバート・フィスクへのインタビュー。
8 民主主義をもっと元気にする10の方法(NI p20-21の要約)
民衆が主となる文字通りの民主主義を強化するには、どんな点に気をつけていけばよいのか。
10 スラム民主主義は未来の形(NI p22-24の翻訳)
ラテンアメリカで実践されている草の根の民主主義。一般メディアがその動きや仕組みを報道することはほとんどない。しかし、それは地域の人々の生活を確実に変えている。
13 日本での動き
選挙の度に話題に上る1票の格差。違憲判決もすでに出て、現在も昨年の衆議院選挙と今年の参議院選挙に関していくつも裁判が起こされている。民主主義の根幹を揺るがすこの不平等の現実と取り組みについて報告する。
●一人一票以下の現実<一人一票実現国民会議>
13 アクション! ─ 何かする・もっと知る
・日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
14 世界のニュース
・教師と生徒への暴力(NI p7の翻訳)
・戦いではなく食べ物を作る紛争キッチン(NI p35の翻訳)
・中米の地雷除去完了(NI p8の翻訳)
・ネスレ社はなぜボイコットされるのか(NI p25の翻訳)
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか


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