雑誌バックナンバー
日経サイエンス 3月号

誌名: 日経サイエンス 3月号

創刊: 日経サイエンス
発売日: 2011年01月25日

価格: 1,400円

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雑誌紹介

『日経サイエンス』は世界の第一線で活躍する一流の科学者、ジャーナリストが、研究の最前線とその成果がもたらすインパクトを一般の方に向けてビジュアルに、わかりやすく解説しています。 記事の概要を紹介する「ダイジェスト」や、新聞やテレビでは報じられない科学トピックスを伝える「ニュース・スキャン」、茂木健一郎さんが各分野で活躍する研究者を訪問する「茂木健一郎と愉しむ科学のクオリア」など、主要記事のほかにも知的好奇心を刺激する内容が盛りだくさんです。 日経サイエンスならではの科学の醍醐味、未来を拓く知のエンタテインメントをぜひお楽しみ下さい。


概要

量子コンピューターはこれまでにも本誌で何度か取りあげてきましたが,今回のはまったく違うタイプです。
計算とは,そもそも情報を示す物の物理状態(そろばんの玉の位置など)を変えることがベースにあります。なので,新しい物理現象が見つかると,それを利用した新しい計算法が生まれる可能性があります。
これまでの量子コンピューターは量子力学の「重ね合わせの原理」(1であり,同時に0でもある)を利用したものでしたが,今回ご紹介するのは,量子力学の「識別不可能性の原理」を使います。よくわからない? では,本誌をお読みあれ。
もうひとつ,ディープな物理の話題を。
物理学の最終目的は,万物を説明する究極理論の構築です。新しく登場したE8理論に従って,素粒子を配置すると,まるで曼荼羅のような美しい幾何学模様が現れます。この画像だけでも,記事ページでぜひご覧になって下さい(E8理論の提唱者がサーファー兼フリーの物理学者っていうのもステキです)。
今月はおすすめが多いな〜♪
ティラノサウルスの化石から赤血球が見つかった!というすごいお話もあります。さらにさらに,甲虫(カナブン)の脳に電極をさして,リモコンで好きな方向に飛ばす研究などというのも。ウェブの生みの親であるバーナーズ=リーが書いた「ウェブを殺すな」もぜひ読んでいただきたい1本です。
他には,幻覚剤(マジックマッシュルームの主成分)を医療に使うための研究,ジェーン・グドールへのインタビュー,オリンパスの写真コンテストの出展作品など。
【内容案内】
◎もうひとつの量子コンピューター/古田彩(日経サイエンス編集部)
◎ボース・アインシュタイン凝縮で計算/T. バーンズ/山本喜久
●翔べ! 昆虫サイボーグ/M. M. マハルビズ/佐藤裕崇
●幾何学で迫る究極理論/A. G. リージ/J. O. ウェザロール
●血の通った化石/M.H. シュバイツァー
●ウェブを殺すな/T. バーナーズ=リー
●幻覚剤を医療に/R. R. グリフィス/C. S. グロブ
●生命の美/D. カステルベッキ
●新発想 やわらか頭のアイデア集/SCIENTIFIC AMERICAN編集部
●ジェーン・グドール チンパンジーと歩んで50年/K. ウォン
●Front Runner挑む
「骨を中心に病気を見直す新しい概念の提唱へ」高柳広(東京医科歯科大学)
●NEWS SCAN
スキルミオン結晶/軌道面が直立した惑星/とことん微細な分光解析/鉄鎧なしスケーリーフット/演算も記憶もできる素子/「あかつき」故障原因は弁/沖縄近海の海底下に巨大熱水湖/マクスウェルの悪魔ができた/群れ飛ぶ粒子/幽霊粒子が大量に/あなたのがんは何歳か?/誰がためにノーベルの鐘は鳴る/ガラスを遠隔破壊/キリンは浮くの?/遺体を寄付してお金を節約/電池内蔵ボディーアーマー/眠りの効用/真空調理法の科学/”誤評価”の落とし穴/血液脳関門を破れ/フォトニック結晶の設計図
●ANTI GRAVITY
これなら明日も安心だ/S.マースキー
●砂漠の駝鳥 当世かがく考
大学は58億円で魂を売ったのか/滝順一(日本経済新聞論説委員)
●パズルの国のアリス
正八面体サイコロで賭けをしよう/坂井公(筑波大学)
●BOOK REVIEW
『量子の海、ディラックの深淵』佐々木節、『なぜ科学を語ってすれ違うのか』吉永良正
連載 森山和道の読書日記 ほか
●ダイジェスト
●サイエンス考古学
●infomation
●次号予告
●SEMICOLON
●今月の科学英語
●PR企画 見えてきた原子力の未来図


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