雑誌バックナンバー
Nature ダイジェスト(個人購読専用) 7月号

誌名: Nature ダイジェスト(個人購読専用) 7月号

創刊: ネイチャー・ジャパン株式会社_
発売日: 2010年06月25日

価格: 680円

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雑誌紹介

世界トップクラスの総合科学誌『Nature』には、論文以外にもおもしろい記事や、最新科学成果、社会情勢、科学政策など、バラエティに富んだ記事がたくさん掲載されています。『Nature ダイジェスト』 は、そんな Natureの論文以外の記事を、日本語でわかりやすく紹介し、もっと最先端の科学を身近に感じてもらおうという新しいタイプの科学マガジンです。「Natureを日本で読みたかった」、「グローバルな視点で、一歩進んだ科学を知りたい」方、必読です!Natureダイジェスト(プリント版)ご購読でNature ダイジェスト・オンラインのアクセス権も含まれます。※個人購読は、個人の方がご自分の予算でご購読頂く事を前提に設けたもので、定価(法人価格)に比べ、大変お得な「特別割引料金」になっております。


概要

Jul 2010, Vol. 7 No. 7
Nature News
【ネアンデルタール人は現生人類と交雑していた p2】
ヨーロッパ人とアジア人のゲノムには、ネアンデルタール人との混血の痕跡が残っている。
【高効率の太陽電池を作る p3】
はがしてはる ― ピール・アンド・スタンプ技術がガリウムヒ素半導体の商業生産に道を開く。
【小惑星表面に氷と有機物を発見! p4】
地球に海と生命をもたらしたのは小惑星なのだろうか?
【築地市場移転問題を考える p5】
データの不備が汚染土壌の浄化に対して疑惑を生んでいる。
【アイスランド噴火と航空機の安全性 p6】
火山灰の広がりを予測するモデルは正確だったようだが……。
【日本がエリート研究者へ高額助成金 p7】
日本の新しい科学研究費助成金FIRSTは、世界の第一線で活躍する研究者にしぼって、高額の資金を提供する。
【多発性硬化症の双子のゲノム解析 p9】
一方のみが多発性硬化症を発症している一卵性双生児のゲノム解析の結果、発症の違いを説明できる、遺伝的レベル、エピジェネティックレベル、発現レベルでの差異は見つからなかった。
【南極氷床下4000mの淡水湖を掘削 p18】
南極大陸の厚い氷の下に、隠された暗黒の湖が存在する。2011年、とうとうその秘密のベールがはがされる。2010年3月に開かれたある会合で、ロシア、英国、米国の科学者たちが、それぞれ違った性質をもつ3つの氷床下湖まで掘削を進め、地球上で最後に残された「地図のない生態系」を調査する計画を発表した。
【天文学の主役に踊り出る光学干渉計 p19】
複数の光学望遠鏡を結合して、大口径の光学干渉計を実現する技術が成熟した。星の表面の詳しいようすも観測できるようになった。
【ショウジョウバエの名前が変わる!? p21】
ショウジョウバエ属の再編成が提案され、キイロショウジョウバエがショウジョウバエ属でなくなるかもしれない。
【金星に向けて航行中 p21】
5月21日、日本の金星探査機「あかつき」を搭載した国産ロケットが打ち上げられた。探査機は12月に金星周回軌道に入り、金星の大気を調べることになる。
News and Views
【ホウ素アニオンの新しい合成法 p24】
ホウ素は「周期表の孤児」とよばれ、さまざまな特色ある化合物を作り出す。例えば、周期表で右側の近隣元素と違って、ほとんどアニオン(負イオン)を形成しない。今回、ホウ素アニオン(ボリルアニオン)を作る新しい手法が確立され、これによって、今後、極めて珍しい錯体の合成が可能になるはずだ。
【筋肉を模倣する p26】
筋肉に含まれるタンパク質「タイチン」の分子構造を模倣した弾性ポリマーが作り出された。その材料は丈夫で伸縮性があり、エネルギーを分散させ、まるで筋肉そのもののようである。
News Features
【死海再生プロジェクト p10】
イスラエルとヨルダンに接する死海は、近年湖面の低下が著しい。そこで紅海から水路を引いて、縮小する死海を蘇らせる計画が持ち上がっている。この巨大土木プロジェクトは、周辺地域の水不足も軽減できるが、計り知れない影響を多方面に及ぼす可能性がある。
【水素自動車の未来 p14】
バイオ燃料や電気自動車に押され、忘れられかけていた水素燃料電池自動車が、ここにきて再び注目され始めた。
Japanese Author
【脳波を検出して言葉に変換する 「意思伝達マシン」を開発!(長谷川 良平) p22】
テレパシーが使えたら……。相手に自分の意思を伝えるのが難しい重度の神経疾患患者やその家族にとって、それはSFの話ではなく、切実で現実的な願いだ。これに近い技術が、長谷川良平博士らによって開発された。患者の脳波の変化を検出することで、「水を飲みたい」といった意思を、人工の音声で伝えることができるという。
Editorials
【遺伝子特許を見直すときが来た p28】
米国の裁判所が遺伝子特許に予想外の判決を下した。これを契機に、患者が遺伝学研究の恩恵をきちんと得られるよう、現在の遺伝子特許のあり方を刷新する必要がある。
【論文オープンアクセスへの模索 p29】
科学論文の無料公開を拡大しようとする政府の力が強まっている。これに応えて、科学出版は多様化しつつある。
Highlights
【ハイライト p30】
英語でnature
【マウスも痛みを顔に出す p34】
皆さんは、「痛い」と感じたとき思わず顔をしかめてしまうでしょう。実は、マウスも人間と同じように痛みを感じて「痛い顔」をし、痛み止めを投与するとしなくなることがわかりました。これは、痛みの有無を測るスケールとなりそうです。ほかの哺乳類でも同じかどうかはまだわかりません。でも、イヌやネコもそんな表情をするように感じるのは、私の個人的な思い入れでしょうか。


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