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判例タイムズ 1260号

誌名: 判例タイムズ 1260号

創刊: 判例タイムズ社
発売日: 2008年04月01日

価格: 2,000円

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雑誌紹介

「判例タイムズ」は、1948年の創刊以来、我が国を代表する判例紹介誌として、幅広い分野の法律実務家から高い評価を受けています。全国の判例情報から実用性の高いものを迅速的確に紹介しつつ、実務家・研究者と連携して時事問題を取り扱った論文・鼎談等をタイムリーに掲載しており、実務家・研究者に限らず、広く法務に携わるすべての人々必見の書です。


概要

■人身賠償・補償研究89
定期金賠償/中園浩一郎
◆医師の説明義務/土井文美
◆司法改革期における少年法に関する若干の考察(その3)
少年抗告事件における「処分の著しい不当」/植村立郎
■実践 刑事弁護:裁判員にわかりやすい弁護のために6
裁判員の目線にたった最終弁論/大河原眞美
判例紹介(全15件)
◆特 報
[刑事訴訟法]
1(最高裁第三小法廷平19.12.25決定)
1 刑訴法316条の26第1項の証拠開示命令の対象となる証拠は,検察官が現に保管している証拠に限られるか
2 取調警察官が犯罪捜査規範13条に基づき作成した備忘録は,刑訴法316条の26第1項の証拠開示命令の対象となり得るか
◆速 報
[行政法一般]
1(千葉地裁平19.8.21判決)
1 産業廃棄物の管理型最終処分場の設置許可の取消訴訟と周辺住民の原告適格
2 産業廃棄物の管理型最終処分場の設置許可における経理的基礎の要件と行訴法10条1項の自己の法律上の利益に関係する違法
3 県知事が事業者に対してした産業廃棄物の管理型最終処分場の設置許可につき周辺住民が提起した取消訴訟において,周辺住民が生命,身体等に係る重大な被害を直接に受けるおそれがある災害等が想定される程度に事業者の経理的基礎を欠く違法があるとして,上記許可が取り消された事例
◆最高裁判例
[民事訴訟法]
1(最高裁第三小法廷平19.12.11決定)
1 金融機関が民事訴訟において訴訟外の第三者として開示を求められた顧客情報について,当該顧客自身が当該民事訴訟の当事者として開示義務を負う場合に,同情報は,民訴法197条1項3号にいう職業の秘密として保護されるか
2 金融機関と顧客との取引履歴が記載された明細表が,民訴法197条1項3号にいう職業の秘密として保護されるべき情報が記載された文書とはいえないとして,同法220条4号ハ所定の文書に該当しないとされた事例
[刑事訴訟法]
2(最高裁第一小法廷平19.12.17決定)
最高裁において訴訟終了宣言がなされた事例
◆行政裁判例
[国家補償法]
1(東京高裁平19.2.27判決)
警察署の接見室で被疑者が自殺したことにつき留置係員の過失,接見室の設置又は管理の瑕疵がいずれもないとされた事例
2愛知県給与抑制条例訴訟第一審判決(名古屋地裁平17.1.26判決)
県職員の給与を抑制する条例を制定したことにつき国家賠償法上の違法性及び無効事由がないとされた事例
[情報公開]
3(大阪地裁平19.6.29判決)
建築基準法77条の30の規定に基づく監督命令に従い指定確認検査機関が国土交通大臣に提出した報告書に記録された情報のうち確認検査員の資格を有しない補助員により建築基準法違反の検査が行われた物件について実施された追加検査の対象物件及び対象外物件等に係る顧客の氏名,物件の名称,住所,補正検査員の氏名,補正の日付及び合否等に関する情報その他一部の情報が行政機関の保有する情報の公開に関する法律(平成15年法律第61号による改正前のもの)5条2号イ,6号柱書にいう不開示情報に該当しないとされた事例
◆労働裁判例
[集団的労働関係]
1(さいたま地裁平19.7.13判決)
市町村合併に際し,自治体間の職員の処遇の均衡のため,従前地方公務員法52条3項ただし書きの「管理職員等」に該当しなかった課長補佐相当職の職員を,「管理職員等」に該当することとした公平委員会規則の制定に,公平委員の過失があるとして,「管理職員等」に該当することになった多数の組合員が原告職員団体の組合員資格を喪失したことにつき,団結権侵害を認めた事例
◆民・商事裁判例
[民 法]
1(新潟地裁平19.9.28判決)
乙の甲に対する債権譲渡が詐害行為に当たるとしてその取消しを求める丙の請求のうち,取消しそれ自体を求める部分は認容したが,甲に対して乙に対する取消し通知を求める部分を棄却したうえ,同訴訟が併合された甲の乙に対する当該債権の履行を求める請求を乙の相殺の抗弁を認めて一部認容した事例
2(東京地裁平19.6.25判決)
週刊誌に掲載された芸能人とその元配偶者の婚姻生活に関する週刊誌の記事,新聞紙上の広告,車内中吊り広告について元配偶者に対する名誉毀損の成立を認め,出版社及びその編集人に対し,損害賠償の支払と謝罪広告の掲載を命じた事例
3(仙台高裁秋田支部平18.5.31判決)
1 職場の健康診断における血液検査のため臨床検査技師が採血した際に前腕内側皮神経及び正中神経が損傷され,RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)又はカウザルギーが発症したとして,同技師の手技上の過失が認められた事例
2 RSD又はカウザルギーの症状の悪化・長期化に被害者の個人的要因の寄与が認められ,損害額の3割を減額するのが相当であるとされた事例
4(大阪高裁平19.9.20決定)
後見人が自己の直系卑属である未成年者被後見人を養子とするため民法794条の許可申立てをした場合における裁判所の審査すべき範囲
[商 法]
5(東京地裁平19.9.27判決)
株式移転により完全親会社の株主となった者は,完全子会社の取締役等役員の責任を株主代表訴訟で追及することができないとされた事例
6(東京地裁平18.10.12判決)
トンネル壁面への衝突事故を起こして死亡した自動車運転者の遺族からの自動車保険に係る車内人身傷害補償金及び搭乗者傷害保険金並びに交通事故傷害保険に係る死亡保険金の請求が,運転者の死亡が自殺によるものでないとして,認容された事例
◆刑事裁判例
[特別刑法]
1(東京高裁平19.8.29判決)
いわゆる個室ビデオ店が,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律2条6項3号,同法施行令2条1号の定める「専ら,性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態の映像を見せる興行の用に供する興行場」に当たるとされた事例


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