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判例タイムズ 1276号

誌名: 判例タイムズ 1276号

創刊: 判例タイムズ社
発売日: 2008年11月01日

価格: 2,000円

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雑誌紹介

「判例タイムズ」は、1948年の創刊以来、我が国を代表する判例紹介誌として、幅広い分野の法律実務家から高い評価を受けています。全国の判例情報から実用性の高いものを迅速的確に紹介しつつ、実務家・研究者と連携して時事問題を取り扱った論文・鼎談等をタイムリーに掲載しており、実務家・研究者に限らず、広く法務に携わるすべての人々必見の書です。


概要

記事紹介
◆明治期における民事執行・倒産手続(下)
何が今に承継され,何が承継されていないか/園尾隆司
■名古屋民事実務研究会1
他人が無断で作出した外観につき本人がその外観作出を
承認等もしていないケースにおいて民法94条2項,110条の
類推適用を認めた一事例についての検討
最一小判平18.2.23民集60巻2号546頁/近藤昌昭・影山智彦
■現代民事法研究会
書証のスキルとマインド
書証の成立の問題を中心として/川添利賢
■裁判員制度のもとにおける控訴審の在り方6〔大阪高等裁判所陪席会〕
事実認定の審査/遠藤和正・冨田敦史
判例紹介
行政裁判例
[国家補償法]
1(東京地裁平18.10.31判決)
1 逃亡犯罪人引渡手続における逃亡犯罪人を引き渡すことができない場合に該当するとの決定と審査請求命令及び拘禁の違法性
2 逃亡犯罪人引渡手続における法務大臣による法令の解釈の違法性
2東海豪雨野並水害訴訟(名古屋地裁平18.1.31判決)
1 準用河川である藤川及び普通河川である郷下川の溢水につき,河川管理の瑕疵がないとされた事例
2 下水道施設であるポンプにつき,設置・管理の瑕疵がないとされた事例
[租税法]
3(大阪地裁平20.3.14判決)
1 破産管財人が破産債権の配当に係る源泉所得税の徴収納付をしなかったことにつき国税通則法67条1項ただし書にいう「正当な理由」があるとされた事例
2 破産管財人が破産管財人個人に対する報酬の支払に係る源泉所得税の徴収納付をしなかったことにつき国税通則法67条1項ただし書にいう「正当な理由」がないとされた事例
[地方自治法]
4(大阪地裁平19.8.10判決)
市町村職員を組合員とする健康保険組合に対し市が組合規約に基づく保険料の事業主の負担金として保険料額の2分の1を超える負担金を支出したことが違法な公金の支出に当たらないとされた事例
[情報公開]
5(東京地裁平18.7.28判決)
警視庁本部少年事件課の捜査報償費(都費)の支出に関する財務会計帳票及び支出証拠書類中の警視庁の非管理職職員の「氏名」及び「印影」,法人又はその代表者若しくは職員の「印影」並びに法人職員個人に付与された「番号」をすべて非開示とし,捜査費の受入れ及び支出等に係る「情報」並びに警視庁の管理職職員の「氏名」,「印影」及び「職名」又は「階級」の一部を非開示としその余を開示する旨の一部非開示決定のうち,非管理職職員の「氏名」及び「印影」,法人又はその代表者の「印影」並びに捜査費の受入れ及び支出等に係る「情報」を非開示とした部分の一部が違法であるとして取り消された事例
労働裁判例
[個別的労働関係]
1(高松地裁平20.2.14判決)
造船工場における造船作業中の若年労働者が壁板と定盤に挟まれて圧死した事故につき,雇用会社と元請会社の安全配慮義務違反による損害賠償責任が認められた事例
[集団的労働関係]
2(東京高裁平19.7.31判決)
使用者が新規採用者の初任給を引き下げたことが労働組合との間の義務的団交事項に当たるとされた事例
民・商事裁判例
[民 法]
1(東京高裁平20.6.25判決)
元本確定前の根抵当権の譲渡は,元本確定前に登記しなければ,その効力を主張することができない
2(大阪高裁平20.4.25判決)
終身定期金契約が医療法54条,民法90条,91条等に違反して無効であるとの主張が排斥された事例
3(東京地裁平19.4.5判決)
建設会社の支援を巡り,当事者間で交付された金銭について,業務委託契約に基づいて提供された業務委託費用であるという主張が排斥され,金銭消費貸借契約に基づく貸付金であるとされた事例
4(東京地裁平20.1.31判決)
マンションの建築によって近隣マンション住民らの法的保護に値すべき眺望権が違法に侵害されたとはいえないとされた事例
[商 法]
5監査法人トーマツに対するナナボシ粉飾決算事件判決(大阪地裁平20.4.18判決)
1 再生会社の管財人が,粉飾決算を行った再生会社が有する監査人に対する監査契約の債務不履行に基づく損害賠償請求権を行使することが,クリーンハンズの原則に反するものではないとされた事例
2 商法特例法及び証券取引法上の法定監査を担当する監査人が,被監査会社が組織ぐるみで行った架空工事代金を売上として計上するなどの粉飾決算を発見できなかったことにつき,通常実施すべき監査手続を実施しなかったとして監査人の過失が認められた事例
6(名古屋地裁平19.10.25判決)
会社の代表取締役が,在任中に会社の営業の部類に属する取引を行うための競業会社を設立して取引を行ったことについて,競業避止義務違反が認められ,その取引によって代表取締役が得た利益として,本人の競業会社の役員報酬に加え,同居親族の競業会社の役員報酬の6割が認められて,会社の損害額と推定され,損害賠償が認められた事例
[知的財産]
7(東京地裁平19.9.13判決)
1 漫画単行本を画像ファイル化し,特定のウェブサイトを通じてインターネットにより公衆送信して漫画の著作者の著作権(公衆送信権)を侵害した場合において,侵害行為者にインターネット・ブロードバンド回線を提供し,又はサーバーを提供した会社がそれぞれ侵害行為の幇助者として共同不法行為責任を負うとされた事例
2 前記侵害行為により原告らが被った損害の額(著作物の使用料相当額)について詳細に判示した事例
[諸 法]
8(東京地裁平20.3.28判決)
ホテル等で行われた展示会での和装品の売買につきクーリングオフが認められた事例
[民事訴訟法]
9(東京地裁平20.4.11判決)
日本法人が外国法人に対して債務不履行又は共同不法行為に基づく損害賠償の請求をした訴訟について,国際的専属的裁判管轄の合意は有効であり,主観的併合請求による国際裁判管轄を認めるべき特段の事情は認められないとして,我が国の国際裁判管轄が否定された事例
[民事執行法]
10(大阪高裁平19.6.7決定)
子との面接交渉を定めた調停調書に基づく間接強制の申立てが認容された事例
刑事裁判例
[刑 法]
1(長崎地裁平19.11.20判決)
被告人の暴行に対し正当防衛の成立を認め,無罪を言い渡した事例


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