雑誌バックナンバー
美術手帖 2005年3月号

誌名: 美術手帖 2005年3月号

創刊: 美術出版社
発売日: 2005年02月17日

価格: 1,600円

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雑誌紹介

資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。


概要

特集  
◆◆◆   動く絵画〈 アニメーション 〉    ◆◆◆
「ハウルの動く城」の秘密って・・・
「ハウルの動く城」を観るためのキーワード。それは『絵』です。鉄骨を寄せ集めた城はまるでアルチンボンドの『絵』のようだし、窓辺に佇むソフィーの姿は、フェルメールの「レースを編む女」を彷彿とさせます。近代日本絵画の底流にある「デロリ」とした空気も、ハウルのなかには確かに流れています。劉生の絵とハウルの共通点・・・。ハウルのなかに織り込まれた『絵』に気付くと、ハウルの世界がもっと深く見えて来るでしょう。それから宮崎駿監督にとって『飛ぶ』とは何なのか。こんな命題にも迫ってみたいと思います。宮崎さんは「飛ぶこと」「浮くこと」が好きです。その背景にあるものを探ります。ハウルを美術で読み解いた後は、現在のアニメーションが置かれている状況について考察します。アニメの歴史、技術の進歩、その社会性と影響力。〈画を動かす〉アニメーションという行為の持つ、多面な魅力と、これからの可能性について考えていきます。
◆宮崎駿監督作品『ハウルの動く城』を読み解く
 
 ◇美術史で読み解く「ハウルの動く城」
  構造で見る城
  身体の万華鏡
  埋め尽くしの美学
  似て非なる形態
  悲しみをたたえる有翼人
  奇妙なオリジナリティー
  巧みな描写によるリアル
 
 ◇「ハウルの動く城」の秘密をめぐって 
 ◇カステロフィリアとしての宮崎駿
 ◇ジブリはデロリ?
 ◇〈飛ぶ〉ということ あるいは、宮崎駿における「林と思想」 
 ◇なぜ飛ばなければならないか? 『ハウルの動く城』における物語の失効 
 ◇老体の城が動く、ということ
 
◆動く絵画〈アニメーション〉
 
 ◇アニメ論
 
  1. 絵画・映画・動画 / 谷川渥
  2. 人形=機械はわかってくれない:Compulsive Beaty Remix / 上野俊哉 
 ◇図解 Animation Map 1900〜2005 
 ◇アニメーション発達史〜融合、脱出、並立、そして拡大 アニメーション発達史とその構造
  1. 黎明期のアニメーション
  2. 人形アニメーション
  3. 草月アートセンターとアニメーション
  4. ノーマン・マクラーレンとNFB
  5. ディズニーとその対抗者たち
  6. 実験映画とアニメーション
  7. ヤン・シュヴァンクマイエル
  8. ユーリ・ノルシュテン
  9. 藤幡正樹
  10. 虫プロダクション
  11. スタジオジブリ
  12. アンリー・プロジェクト
  13. プロモーションビデオと現代の作家たち
  14. 現代のアニメ
  15. 現代日本の個人アニメーション作家
  16. 新海誠
 ◇政治とアニメーション『チェブラーシカ』の夢と現実
 ◇アニメーション/近代性/階級闘争
 ◇2004年から考えるアニメの未来
 
 ◇談話 脳科学とアニメーション / 佐藤雅彦
  
◆ANIMATION×ARTIST 美術の中のアニメーション
 1. 異次元の世界に導くアニメ固有のモーメント
    高嶺格/マグナス・ワリン/パトリシア・ピッチニーニ/ジェレミー・ブレイク/エヴァ・マルサルディ
 2. 時空の秩序から逸脱する動き
    クリスティーヌ・ルベ/マイ・ホフスタッド・ギュネス/コータ・エザワ
 3. アジアの視覚芸術に根付くアニメーション的要素と現代美術への浸透
    ムン・キヨンウォン/青木陵子+伊藤存/束芋
 4. 牧歌的で、叙情的で、強烈にスカトロジカル!
    ポール・チャン
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OTHERS
◆「荒木・新宿/森山」展を語る[前編] 全11ページ
  
 ◇対談 荒木経惟×末井昭 新宿曼陀羅
◆米田友子 過去・現在・未来   


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