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美術手帖 2005年12月号

誌名: 美術手帖 2005年12月号

創刊: 美術出版社
発売日: 2005年11月17日

価格: 1,600円

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雑誌紹介

資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。


概要

特集  
ポップ&アナーキーな革命前夜!?
◆◆◆   dance?? dance!? DANCE!!   ◆◆◆
コンテンポラリー・ダンスの世界に新動向が生まれつつあるようだ。なんだかへんてこで、見たことなくて、どこかおかしい。かつて暗黒舞踊を生んだ日本が発信するオリジナルなダンスだ。これまでの保守的な舞踊美学を打破する突然変異的なそれを、例えば音楽家の桜井圭介はオトナ以前の「コドモ身体」と呼び、踊ることの快楽をそこに再発見し、称揚し、紹介してきた。ポップかつアナーキーなダンサーたちの活躍に価値観変容と、新時代到来の予感——それはダンスのアカルイミライなのか……!?
◆◆ 康本雅子 / ビートをジャグリングする踊り子 ◆◆
『脱心講座―昆虫編―』が2004年ヨコハマプラットフォームの受賞作品となって注目を集め、ミュージカル『キレイ』、映画『恋の門』ほか松尾スズキ作品の振付・ダンサーとしても活躍中の康本雅子。しなやかに動く手足をヘンテコに駆使して「康本印」をまき散らしたかと思えば、純粋に美しい波線を描くことに没頭して、なぜかそんな時ほど観客は煙に巻かれた気分になってしまう。いま最も見逃せないダンサーの一人だ。
 音楽を操作する手 〜 半分くらいみせる 〜 セネガルでのダンス体験
 
 
◆◆ ボクデス(小浜正寛) / 必然性からもれ出すアウト・オブ・コントロール ◆◆
きっちり好きだけど、ゆるさがなぜか見え隠れするズレの妙。蟹を持って踊ったり、脚立と踊ったり、マスクをかぶって踊っ・・・??
 はじまりは「ロッカーズ」 〜 これぞボクデス流ダンス 〜 「つくり手」と「演じ手」のずれ
 
 
◆◆ 身体表現サークル / ビンター発のコミュニケーション ◆◆
「褌」一丁で叩き合い絡み合う男たちがハマトリで大活躍。その表現を生んだのは、コンプレックスとサービス精神だった。
 身体表現サークルができるまで 〜 『範ちゃんへ』の評判ととまどい 〜 横浜トリエンナーレ参加と今後のついて
 
◆◆ 手塚夏子 × 岡田利規(チェルフィッチュ) / 「動き方」と「動くこと」の果なき追究  ◆◆
動かず「痙攣」する手塚、演劇界からもダンス界からも注目の岡田。二人は「無意識」と「動作/行動」を巡る問題意識を共有していた
 動く根拠、動く理由 〜 手塚と岡田の影響関係 〜 ダンスと呼びうるもの
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◆◆ 「コドモ身体」って何? ◆◆
◆◆ クロス・トーク 1 松井みどり × 桜井圭介  ◆◆
 
「コドモ身体」の桜井圭介が、「未成年」というキーワードで90年代アートをひもとく美術評論家・松井みどりにきく、美術とダンスの接点とは・・・?ダンスムーブメントの今を、現代美術の視点から照らしだす
 ダンス―身体全体で共感する 〜 「切羽詰った身体」のリアリティー 〜 ポストモダンの奇形、アブジェな場としての日本 〜 身体を通してあらわれる「批評性」 〜 マッチョ批判としての「コドモ身体」 〜 「未成年」―境界上を揺れ動く主体性 〜 不定形の「若さ」を受け入れる 〜 「どもる」身体、「吃音」のダンス 
◆◆ クロス・トーク 2  岡崎乾二郎 × 桜井圭介 ◆◆ 
 
 桜井の提唱する概念「コドモ身体」が、岡崎の批評とスリリングな対話によって研ぎすまれていく。「ノイズとノイズがクロスしたところこそがダンスなのだ!」とすれば、実は「吾妻橋ダンスクロッシング」こそがダンス足りえているのかもしれない!?
 身体で遊ぶ喜びと身体の外化 〜 パフォーマンスという概念の顛末 〜 ケージ的イベントの可能性 〜 「コドモ身体」って「へたうま」? 〜 身体のノイズをダンスとして立てること 〜 ノイズとノイズがクロスしたところこそがダンスなのだ!
 
◆◆ この人を見よ! ◆◆
 
 ◇黒沢美香
  時代が指す〈ダンス〉と自分の指す〈ダンス〉
 ◇室伏鴻 
  硬くて柔らかいエッジで踊る
 即興の場としてのキャバレー 〜 暗黒舞踏がもつ子供への関心 〜 金属・ミイラ・チュチュ 〜 「エッジ」は硬いか柔らかいか 〜 観客とのコミュニケーションをめぐって
◆ コンテンポラリー・ダンスの見方 ビギナー編 ◆
◆ KATHY フォト・アルバム ◆
◆◆ ”そこで踊っているのは、だれ?” 「恋よりどきどき―コンテンポラリーダンスの感覚」展 ◆◆
 ◇コンドルズ
 ◇珍しいキノコ舞踏団
 ◇ニブロール
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◆ エッセイ ◆ 
 〈運動〉好きの人類へ 〜日本のコンテンポラリー・ダンスをめぐる過去・現在・未来  by 木村覚
◆ ダンスのフレームを押し広げる200年代ダンサー ◆
 ◇砂連尾理 + 寺田みさこ
 ◇yummy dance
 ◇天野由起子
 ◇黒田育世
 ◇白井剛
 ◇ほうほう堂
 ◇矢作聡子
 ◇SAL VANILLA
 ◇まことクラヴ
 ◇イマージュオペラ
 ◇北村成美
 ◇森下真樹
 ◇大橋可也&ダンサーズ
 ◇岡田智代
 ◇山賀ざくろ
 ◇岡本真理子
◆ コンテンポラリー・ダンスの見方 フリーク編 ◆


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