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美術手帖 2007年9月号

誌名: 美術手帖 2007年9月号

創刊: 美術出版社
発売日: 2007年08月17日

価格: 1,600円

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雑誌紹介

資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。


概要

◆○
○◆ 特集 【保存版】 一度は行ってみたい、世界の美術館・国際展
アートは世界中にある。そして世界は広い。すばらしいミュージアムや展覧会
が溢れている。選択肢は膨大、けれど人生は短い。それでも、現代美術が大好
きな人には「いつか、一度は」訪れてみてほしい、そんなアートスペース&国
際展を、まずは〈アート発祥の地〉のひとつ、ヨーロッパから集めてみよう。
ヨーロッパは今、熱い。ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンス
ター彫刻プロジェクト、世界に名高い3大国際展が、10年に一度のビッグチャン
スで同時開催中だ。世界1フェア、アート・バーゼルは史上最高の売上を記録
した。
まずはページをめくってクルージング。憧れの国際展をツアーするもよし、ロ
ンドン、パリ、ベルリン…etc.,で画廊や美術館めぐりを楽しむもよし。そして
自分だけの〈最高の旅〉へ。プランニングはあなた次第だ。
〜*〜*〜 目次 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
1 いつか訪れたい、〈夢〉の美術館&アートスポット案内
2 アートの都市と祭典を巡る旅
・カッセル&ミュンスター / ミュンスター彫刻プロジェクト2007、
ドクメント
・ヴェネツィア / ヴェネツィア・ビエンナーレ2007
・バーゼル&チューリヒ / アート・バーゼル2007
・ロンドン
・パリ
・ベルリン
3 テキスト
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┃1 いつか訪れたい、〈夢〉の美術館&アートスポット案内
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ヨーロッパは広い。そして世界に名だたる美術館はたくさんある。パリには
ポンピドゥー・センター、ロンドンにはテイト・モダン、ベルリンにはノイエ
・ナショナルガレリーやハンブルガー・バーンホフ。アムステルダムやウィー
ン、ローマやバルセロナにも、すばらしい近代・現代専門の館がある。ミュー
ジアム=成熟した都市の象徴なのだ。けれど、コンテンポラリー・アートが大
好きな私たちにとっては、そうした「旅行ガイドの常連」ミュージアムだけじゃ
、物足りない。〈今〉のアートに出会うためには、メジャーな巨大美術館だけ
がベスト・チョイスなわけでもない。誰もが自分にあったライフスタイルを選
び、好きな音楽を聴き、どこでも行きたい土地に旅して、自由に「アートの楽
しみ方」も選ぶ時代。これまで日本ではほとんど紹介されることのなかった場
所を中心に、訪れることそれ自体が忘れがたい旅の経験であり、〈夢の実現〉
となるようなスポットを、厳選紹介する。
●記憶に残るアートヴァカンスの旅へ
・セラルヴェス財団/現代美術館(ポルトガル)
・カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(イタリア)
・カステルホテル(スイス)
・クロディーヌ&ジャン・マルク・サロモン現代美術財団(フランス)
・リナー美術館(スイス)
・グラン・オルヌ/現代美術館(ベルギー)
・グランドュックジャン近代美術館〈ムダム〉(ルクセンブルグ)
・カジノ現代美術フォーラム(ルクセンブルグ)
・ヴァシビエール国際自然芸術センター(フランス)
・ルイジアナ近代美術館(デンマーク)
●これぞヨーロッパ(!)という美術史の厚みを体感してみよう
・フリ・アート(スイス)
・ヴォルフスブルグ美術館(ドイツ)
・現代美術ホール(スイス)
・アントワープ現代美術館〈ムーカ〉(ベルギー)
・ランゲ邸+エスタース邸〈クレフェルド美術館〉(ドイツ)
・ヴィト・デ・ヴィス現代美術センター(オランダ)
・クンストハレ・ウィーン+ジェネラリ・ファウンデーション(オーストリ
ア)

●「美しい人」に迎えられる喜びを感じさせてくれる美術館へ
・カスティーリャ&レオン現代美術館〈ムザック〉(スペイン)
・ハーバート・コレクション(ベルギー)
・キアズマ現代美術館(フィンランド)
・クンストハウス・ブレゲンツ(オーストリア)
・インゼル・ホンブロイヒ美術館(ドイツ)
・ピナコテーク・デア・モデルネ(ドイツ)
・サンドレット・レ・レバウデンゴ財団(イタリア)
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┃2 アートの都市と祭典を巡る旅
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ミュンスター彫刻プロジェクト、ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンアーレ、
10年に1度の同時開催が話題の3大国際展を観にこれから行く人も、行けない人
も、まずはこの特集でGRAND TOUR ハイライトの旅にに出かけよう。
あるいは、毎年6月に開かれる恒例アートフェアを訪ねてバーゼル&チューリヒ
への旅もいい。そしてロンドン、パリ、ベルリンへ……・ヨーロッパシーンを
動かす大都市に立ち寄って画廊や美術館巡りもしてみたい。
●ミュンスター&カッセル
・ミュンスター彫刻プロジェクト2007
10年ぶりにミュンスターの夏がやってきた。総勢33人/組のアーティストが
参加、市内各所に色とりどりの作品を披露している。物質的な塊とそての
彫刻の枠組みを超え、流動的な時間や空間の中で、市民や観客を巻き込み
ながら展開するアートが注目を集めている。
・ドクメンタ12
今回もドクメンタはホットだ。現在活躍中のアーティストたちの作品を中
心としながらも、ジョンマクラケンや田中敦子ら20世紀の先駆者が水先案
内人のように反復・登場し、果ては16世紀ペルシャの書道家から葛飾北斎
まで、古今東西のヴィジュアルワークが時空を超え、隣り合わせに展示中だ。
●ヴェネツィア
・ヴェネツィア・ビエンナーレ2007
◇第52回国際企画展「Think with the Senses-Feel with the Mind:Art in
the Present Tense 感覚で考え、心で感じる:現在形のアート」展
史上初のアメリカ人ディレクター、元NY MoMA 館長、ロバート・ストーが、
世界各地から総勢110人/組のアーティストを引き連れて登板。ポスト〈9・11〉
時代の世界情勢を色濃く反映した政治的なアルセナーレと、「NY MoMA ベニス
別館」風な旧イタリア館とが衝突して共存するメガ展覧会が、賛否両論を呼ん
でいる。
◇国別パビリオン
ヴェネツィアは世界唯一の国別部門を持つ国際展。ジャルディーニと島内各
所に散在する各国館の展示は今年も充実。本書で紹介のほかにも、中央アジア、
ポルトガル、オランダ、アイルランド、メキシコ等々、話題の館が多数競い合
っている。
●バーゼル&チューリヒ
・アートバーゼル2007
アートマーケットの世界的な隆盛を受け、推定5億ドル(約600億円)、史
上最高の売上を記録したといわれる今年のアート・バーゼル。巨匠から若手ま
で、およそ2,000人の作品が展示・販売され、一大フェスティバルの盛り上がり
をみせる。
●ロンドン・パリ・ベルリン
ロンドン
テイト・モダン/テイト・ブルテン/ホワイト・キューブ/ガゴーシアン/
ハウザー&ヴィルト/ライフルメーカー/パラソル・ユニット/ヴィルマ・ゴ
ールド/ビトウィーン・ブリッジズ
パリ
パレ・ド・トーキョー現代創造サイト/ パリ市立近代美術館/ARC/カルテ
ィエ現代美術財団/ケ・ブランリー美術館/ カディスト美術財団/ラ・メゾ
ン・ルージュ/ル・プラトー
ベルリン
ハンブルガーバーンホフ現代美術館/キューンストラーハウス・ベタニエン
/クンスト・ヴェルケ/ガレリー・アイゲン+アート/ガレリー・ヨハン・ケ
ーニッヒ
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┃3 テキスト
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◆「グランドツアー」の向こう側―グローバル化表現の危機と可能性

by 松井みどり
◆国際展キュレーション、その試行と可能性―第52回ヴェネツィア・ビエンナ
ーレとドクメンタを経て
by 長谷川祐子
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┃ 森村泰昌 インタビュー
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「美の教室、静聴せよ」展―放課後、われわれはどこへ行くか
現在、横浜美術館で開催されている森村泰昌の個展では、ゴッホ、セザンヌな
ど西洋美術史の名画をテーマにした「美術史シリーズ」を題材として、展覧会
全体を「授業」として提示している。三島由紀夫に扮した新しいシリーズも発
表されたこの展覧会でどんなことを伝えたかったのか、作家にインタビューし
た。
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┃ リチャード・タトル
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ポスト・ミニマリズム世代のアート
1960年代半ばにデビューしたリチャード・タトルはポスト・ミニマリズム世代
の作家として、約40年以上のキャリアを持ち、2005年から07年にかけて、アメ
リカで大規模な回顧展が行われた。今回、東京での個展のために来日した作家
に、これまでの制作のプロセスについて聞いた。
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┃連載
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■子供と美術 28 みるみるうちに 〜 彫刻を見て、身体で感じて、表現しよ

■やっつけメーキング 45 シャボン玉をやっつける
■画家たちの美術史 55 大岩オスカール
■アクリリックスワールド 41 持塚三樹
■アートで生きる/アートとかかわる 3 杉田敦


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