雑誌バックナンバー
美術手帖 2007年10月号

誌名: 美術手帖 2007年10月号

創刊: 美術出版社
発売日: 2007年09月17日

価格: 1,600円

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雑誌紹介

資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。


概要

◆○
○◆ 特集 デイヴィッド・リンチ ハリウッドの光と闇
新作『インランド・エンパイア』をはじめ、数多くの話題作を放ってきた“ハ
リウッドの奇才”デイヴィッド・リンチ。この春には、ペインティング、ドロ
ーイングなどを多数紹介する回顧展が開催され、その勢いはとどまるところを
知らない。光と闇、恍惚と狂気、知性と不条理が同居する「リンチ・ワールド」
に迫る!
〜*〜*〜 目次 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
1 デイヴィッド・リンチ個展 “The Air is on Fire”
2 『インランド・エンパイア』
3 裕木奈江「監督デイヴィッド・リンチとハリウッド」
4 ハリウッドの光と闇
5 デイヴィッド・リンチ フィルモグラフィー
6 テキスト
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┃1 デイヴィッド・リンチ個展 “The Air is on Fire”
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今年3月、カルティエ現代美術財団で、ペインティングをはじめとするリンチの
アートワークが一堂に会された。絵画、映像、音楽が多重的にからみあい、パ
リを熱く燃えあがらせた「リンチ・ワールド」を、リンチ自身の言葉を交えて
リポートする。全38ページ。
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┃2 新作映像『インランド・エンパイア』
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“長編映画をつくりたければ、70のアイデアを思い浮かべ、それを3つか5つか
のカードに書き留める。するとすぐに70のシーンが思い浮かび、長編映画がで
きあがるんだ。”
リンチは、アイデアが浮かんだその都度、脚本を書き、デジタルヴィデオカメ
ラで撮影していくという新たなスタイルで、この3時間の映像をつくりあげた。
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┃3 裕木奈江「監督デイヴィッド・リンチとハリウッド」
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『インランド・エンパイア』の終盤の印象的なシーンでホームレス役として出
演する女優・裕木奈江。現在はロサンジェルスを拠点に活動し、同作の公開中
に帰国した彼女に、リンチの素顔、そしてハリウッドでの活動について語って
もらった。
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┃4 ハリウッドの光と闇
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“ハリウッドは創造性や夢、陶酔感そして神秘性によって支えられているから
こそ私はここから離れられない”
デイヴィッド・リンチの創造力にとって欠くことのできない場所は、『イレイ
ザーヘッド』を生みだしたフィラデルフィアと、そしてハリウッドであるとい
えよう。今でもこの二つの場所はリンチの潜在的な意識の中で通底している。
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┃5 デイヴィッド・リンチ フィルモグラフィー
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長篇デビュー作となる低予算映画『イレイザーヘッド』から、この夏日本で公
開されロングランが決定した最新作『インランド・エンパイア』まで。監督活
動30年間、11作の軌跡。
1977 イレイザーヘッド
1980 エレファント・マン
1984 デューン/砂の惑星
1986 ブルーベルベット
1980 ワイルド・アット・ハート
1990-1991 ツイン・ピークス
1992 ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間
1997 ロスト・ハイウェイ
1999 ストレイト・ストーリー
1999 マルホランド・ドライブ
2006 インランド・エンパイア
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┃6 テキスト
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「ハリウッドのパラゴーネ」 リンチのペインティングと映画:大森俊克
「『映画という謎』の分有」:斎藤環
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┃通巻900号記念画材スペシャルプレゼント
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今回ついに通巻900号を迎えることになった『美術手帖』。長く支え続けてくだ
さった読者の皆さまに心からの感謝をこめて、普段なかなか揃えることのむつ
かしい『画材全色セット』を5種類、スペシャルプレゼントいたします。さらに
その他にもたくさんの素敵な画材をプレゼントとしてご用意いたしました。ど
うかふるってご応募ください。
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┃ 芸術のはじまりを探して
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石川直樹が旅した洞窟壁画たち
有史以前のヒトは、何を感じ、伝えようとしていたのだろう。芸術の根源をた
どることは、きりがない。きりがないということは、おそらく永遠に解かれな
い謎をはらんでいるということだ。世界中に残る洞窟壁画をめぐること。その
存在する場所、空と大地、そして取り巻く人々と出会うこと……。写真家であ
り、旅人の石川直樹が身をもって味わった「はじまり」は、われわれに、芸術
を考え、想う行為をあらためて突きつけてくるようだ。
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┃ 石田徹也
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覗いているぼくを、さらに覗いているぼく
飛べない飛行機の一部になった人、校舎に閉じこめられた人……。現代の日本
社会の息苦しさ、生き難さを象徴するような場面設定で、どの顔も焦点の合わ
ないうつろな表情を浮かべた石田本人を思わせ男性が描かれている。そして、
それを見る観客までが、そこに自身の自画像を見つけてしまう。まるで鏡を見
つめるかのような、石田の作品に宿る不思議な吸引力。その共感の鍵はいった
いどこのあるのか―。
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┃Around the Globe 海外のアートシーンから
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■トルガウ / 「ライプツィヒ・アート展」
■ベルリン / ジョルジュ・アデアグボ個展「私の持つすべてをあらゆる人
に」、第23回ワークルーム展覧会「マシュー・バッキンガム すべてのものに
は名前がある」
■プラハ / 第3回プラハ・ビエンナーレ「グローバルとアウトサイダーたち
中欧で文化を結ぶ」
■ロンドン / アマル・カンワル個展、「インサイダーアート ケストラー
・アワード・スキームのアート」展
■ニューヨーク / 「空間の突端は論争の場である」展、「活動と静止」展、
「顔:取り除かれたアイデンティティー」展
■北京 / 「《新撮影》十年」
■台北 / 「ファッション・アクシデンタリー」展”流行的意外”、彭弘智の
社会的実験「抗衡」展
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┃連載
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■子供と美術 29 風神雷神を描く 〜 名画を素材に鑑賞・表現
■やっつけメーキング 46 暑中見舞いをやっつける
■画家たちの美術史 56 O JUN
■Go Artist Go! 28 木島孝文
■アートで生きる/アートとかかわる 4 笠原美智子×杉田敦


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