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美術手帖 2008年7月号

誌名: 美術手帖 2008年7月号

創刊: 美術出版社
発売日: 2008年06月17日

価格: 1,600円

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雑誌紹介

資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。


概要

◆○
○◆ 特集 日本のアーティスト・序論 〜創刊60周年リニューアル新装刊 第3弾!〜
ニッポンのアーティストたちは、いま何を思い、何を表現し、どんなリアリティーを生き
ているのでしょうか?彼ら自身の言葉で聞かせてほしい―。
作品と表現、制作と生活、アーティストとしての生き方、一人の個人として思うところを
アーティストたち自身の言葉で、書いてもらいました。それは、他の誰でもない「アーテ
ィスト自らによるアーティスト論」。すべてが、個々の生きるリアリティーから生まれる
それぞれのアート論です。彼らの言葉を読みながら、アートの広がりと奥行き、意外な発
見や未知の喜びを、探しにいきましょう。
特別付録:デミアン・ハースト《母と子、分断されて》スペシャルピンナップ 永禮賢=撮影
今月の美術館・ギャラリーガイド〈PREVIEWS〉も小冊子になりました。
〜*〜*〜 目次 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
1 アーティストによるアーティスト論
2 西尾康之 〜 屍のなかの命
3 志賀理江子 〜 写真という生に向かって
4 ネオテニー(幼形成熟)?
5 座談会 ゼロ年世代のリアル
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┃1 アーティストによるアーティスト論
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鴻池朋子 / 加藤泉 / 小谷元彦 / 榎忠 / 池田光弘 / 奈良美智 /
菅木志雄 / 束芋/ 森村泰昌 / 高嶺格 / やなぎみわ / 梅津庸一 /
泉太郎 / 小西紀行 / 岩永忠すけ / 青山悟 / 鬼頭健吾 / 曽根裕 /
木村友紀 / 半田真規 / 須田悦弘
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┃2 西尾康之 〜 屍のなかの命 アーティストという生き方@
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指先から紡ぐ生命への執着
喪失の恐怖に打ち勝つために、「死体」や「破壊」をテーマに作品を生み出す西尾康之。
粘土に指を押しつけてできる窪みに石膏を流してかたどる彫刻、秘めた欲望を再現するフ
ァンタジー絵画の背景にあるものとは。「美術の罠にはまり、造形快楽へと導かれる」そ
の創作に迫る。
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┃3 志賀理江子 〜 写真という生に向かって アーティストという生き方A
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未知なる光景への祈り
3月に木村伊兵衛賞を受賞したばかりの気鋭の写真家・志賀理江子。シャッターを押すこと
で自らを生け贄のように捧げる「証拠品」としての写真。それは時間軸を超えた、真実を
探し求める旅のなかで「居場所を確かめる地図」となるのかもしれない。
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┃4 ネオテニー(幼形成熟)? 90年代以降の日本のアート
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精神科医・高橋龍太郎 インタビュー 〜 アーティストの併走者によるアート論
個人コレクターの域を超えたといっていい「高橋コレクション」が、この夏から展覧会と
して全国の美術館を巡回する。作品を買うことで、日本の現代アートの併走者になりたい、
と語る高橋氏。そのアート論に耳を傾けてみよう。
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┃5 座談会 ゼロ年世代のリアル
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複雑な世界における知覚・現象・物質
最新のテクノロジーにより、日々アップデートを続ける現代社会。そこではアーティスト
の表現方法も加速的に拡散している。彼らはマテリアルや知覚、物理現象に対して、どう
向き合っているのか。ゼロ年世代作家7人が映し出す、「世界」の深層に迫る。
出席者:池田剛介 / 大庭大介 / 奥村雄樹 / 塩原れじ / 田中功起 / 田幡浩一
名和晃平 / 粟田大輔=司会
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┃ デミアン・ハーストと英国美術の現在史
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■デミアン・ハースト ある正直者の軌跡
1990年代の英国に彗星のごとく登場し、瞬く間に世界のアートシーンを代表する大スター
となった一人の男。デミアン・ハーストとは、一体何者なのか?ホルマリン漬けアニマル
彫刻日本初上陸を記念して、英国発、最新・独占インタビューと年譜で、完全解剖する。
「本物のアートをつくりたかった。たとえ死んでいても、現実のモノとして生きている作品を」
「サッチャーとパンクの影響は大きかったね。“Fuck you!”と叫んで、誰も避けて通れない
アートをつくる」
「ずっと生きていたい。死は100%完璧な事実だから、100%純粋なダイヤモンドを投げつける。
死に負けないために―」
年譜
特別付録:デミアン・ハースト《母と子、分断されて》スペシャルピンナップ 永禮賢=撮影
■佐藤可士和流BRIT ARTの楽しみ方
個性豊かな若手が続々登場し、一大〈BRIT ART旋風〉が吹き荒れた90年代以降、英国のア
ートはひときわ熱い注目を集めてきた。その魅力とは何だろう?「大のハースト好き」で
あり、パンクの洗礼を受けた思春期から「UNIQLOロンドン」を手がけた近年まで、英国に
は馴染みの深いアートディレクター、佐藤可士和が、ハーストや英国のアートの魅力を語
る。
■ターナー賞から振り返る英国アートの今昔
英国が世界に誇るアーティストを讃えて授与されてきたターナー賞。23年の歴史を振り返
り、英国アートの歩みを再考する。
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┃ 柳幸典
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瀬戸内海に浮かぶ近代産業遺産といえる犬島の魅力に惚れ込んだ柳幸典のアイデアからは
じまった「犬島アートプロジェクト」。その第一弾である「精錬所」が4月27日、ついにオ
ープンを迎えた。壮大な構想を実現させる柳の情熱にふれる。
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┃WORLD NEWS 海外のアートシーンから
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■ロサンジェルス / アラン・カプロー「生き方としてのアート」
■ジャカルタ / KITA!! Japanese Artists Meeting Indonesia
■ニューキャッスル&ケント / 《北の天使》10周年記念イベント・プログラム 他
■ニュヨーク / 「非寛容を学ばないこと―アートが環境への意識を変える」、
(ジャン・ファン)個展「祝福」
■今月のワールドスター / Thomas Nozkowski トーマス・ナズカフスキー
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┃連載
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■子供と美術 38 図工教室の未来―学習指導要領改訂特別座談会
■やっつけメーキング 55 スケジュールをやっつける
■画家たちの美術史 65 二木直巳
■アクリリックス・ワールド 46 衣川泰典
■【新連載】会田誠〈少女と写真〉 1


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