雑誌バックナンバー
美術手帖 2010年7月号

誌名: 美術手帖 2010年7月号

創刊: 美術出版社
発売日: 2010年06月17日

価格: 1,600円

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雑誌紹介

資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。


概要

◆○
○◆ 特集 奈良美智 〜 いつでも旅の途中
土から生み出された精霊
人間と、霊や動物の世界を行き来するような子供の肖像。描かれるイメージを超えた場所
へと誘うその絵画は、多くの人を惹きつけてきた。アメリカヨーロッパアジアと各地の美
術館やギャラリーから寄せられるラブコールに応えて地球上を旅し続け、今再び日本に身
を置き制作された初のセラミック作品。土を通して、新境地とも原点回帰ともいえる世界
を拓いた一人のアーティストがここにいる。
〜*〜*〜 目次 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
奈良美智
T. GALLERY 土から生み出された精霊
U. 奈良美智 ロング・インタビュー
“もっと根源的な、どんなに時間が経っても変わらない、人間の意識に入っていけるよう
な作品をつくりたい”
いままでの立体作品とはまったく違う存在感とバイブレーションを放つ、奈良美智のセラ
ミック・ワーク。「怒っているような、何かを強く訴えかけてくる目が印象的な少女の絵」
の作家として高い評価と人気を集めてきた奈良が、長年生活したドイツから日本に拠点を
移してから10年。はじめて見せる土の表現には、どんな思いが込められているのだろうか

V. セラミック・ワークが生まれるまで 現場リポート【奈良美智 撮影】
W. スペシャル・トーク 大野智 & 奈良美智
新作を巡る、展覧会クルーズへ!
人気アイドルグループ、嵐のリーダーにして、近年は自分の個展を開催するほど、作品制
作でも多才ぶりを発揮する大野智。テレビ番組の対談企画をきっかけに意気投合した二人
は、同じものづくりをする人間として、今は互いを深くリスペクトする仲に。今春、東京
で7年ぶりとなる奈良の個展を、大野が訪問。奈良自身のナビゲートによる、待望の展覧会
クルーズが実現した。初挑戦だった奈良の陶芸作品に、大野の反応は?
X. レヴュー 『土の感触、想像力の目覚め ― 奈良美智の原点回帰』 松井みどり
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ビートたけし GOSSE DE PEINTRE 〜 ペンキ屋の息子がパリにやっって来た!
今春のパリはまさに“北野武フィーバー”に沸いている。3月9日、フランス芸術文化勲章
の最高位であるコマンドール賞を授与、ポンピドゥー・センターでは、北野武関連作品の
特集上映が組まれ、ミシェル・テマンによる海外初の自叙伝『Kitano par Kitano』の出版、
そして嵐の中心、カルティエ現代美術財団での個展を取材した。
篠山紀信『20XX TOKYO』事件を考える
5月20日、東京区検察庁は写真集『20XX TOKYO』に収録された写真作品の撮影行為が「公然
わいせつ」および「礼拝所不敬罪」にあたるとして、篠山紀信を略式起訴した。この事件
は、家宅捜索や書類送検の当初から、性表現に対する見せしめ的な措置、表現の意図を認
めない法の形式的適用、などと反発の声も多く挙がっていた。事件の一応の決着を見たい
ま改めて、この事件が投げかけた問題のありかを探ってみたい。
スペシャル・インタビュー 田原総一朗と語る「戦争と芸術」
テレビという巨大メディアであらゆるタブーに挑戦し続けているジャーナリストの田原総
一朗。「戦争と芸術 ― 美の恐怖と幻影」展を4回にわたってキューレーションしてきた
飯田高誉が、田原を迎えて話を聞く。戦争中の知識人たちによる座談会「近代の超克」を
軸に、藤田嗣治の戦争画、連合赤軍とオウム真理教、そして日本におけるコンプライアン
スと責任へと激論は展開した。


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