雑誌バックナンバー
Orthopaedics(オルソペディクス) 20/8

誌名: Orthopaedics(オルソペディクス) 20/8

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2007年07月15日

価格: 2,205円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。若手の先生方、開業の先生方から絶大な支持を受けている。


概要

Monthly Book Orthopaedics. Vol.20 No.8
手根管症候群診療マニュアル
 
手根管症候群の疫学 今枝 敏彦
手根管症候群の診断にはgold standardがないため,その疫学調査がどの診断基準で行われたかを知ったうえで,疫学指標(有病率,罹患率など)を解釈することが大切である.
手根管症候群の診断―聴取すべき所見,理学検査の実際― 辻井 雅也ほか
補助診断を用いなくともCTSの診断は可能であると述べる手の外科医は多い.我々の行っている診断手順で聴取すべき所見と理学所見の実際について述べた.
手根管症候群の診断―電気生理学的検査の手技と問題点― 内山 茂晴
神経伝導速度測定は簡便で客観性にすぐれ,反応性の大きい検査であり,手根管症候群の診断,治療方針決定,再発の診断に極めて有用である.
手根管症候群に対する超音波検査 中道 健一
超音波検査は,特発性手根管症候群の有無に関する補助診断,神経伝導速度検査との併用による診断能の改善,占拠性病変・滑膜炎・手関節部骨病変の検出,手術の低侵襲化に有用である.
手根管症候群に対する保存療法 長岡 正宏
手根管症候群に対するステロイド注射は,軽症例には有効であるが,再発率も高い.
手根管症候群に対するOCTR 池田 和夫
観血的手根管開放術は,手根管内を直視下に観察操作ができるので,安全確実に正中神経を除圧できる.また,手掌部小皮切で行えば,術後の手掌部痛も少ない.
手根管症候群に対するECTR 篠原 孝明ほか
鏡視下手根管開放術(ECTR, Chow変法)の適応,手術手技,治療成績,再発,合併症につき詳述した.
手根管症候群;透析患者のCTS 姜  良勲
血液透析患者のCTSは特発性手根管症候群と異なった病態で,透析アミロイドーシスによる腱滑膜炎およびアミロイド蓄積による手根管狭窄である.本稿ではその概要と治療戦略の実際を述べる.
手根管症候群に対する母指対立再建術 普天間朝上ほか
Camitz変法(岩渕法)は移行腱の遠位を二分し,一束を短母指外転筋腱に縫着し,他の一束を短母指伸筋腱に引っかけた後に両端を縫合する方法で,母指対立時の母指回内とMP関節伸展を誘導する.
手根管症候群と狭窄性腱鞘炎 森田 哲正ほか
手根管症候群は腱滑膜の腫脹を伴う疾患であり,その病態は各種の狭窄性腱鞘炎と共通である可能性が高い.このため手根管症候群を治療する際には各種狭窄性腱鞘炎が併発,或いは続発する可能性が高いことを患者に伝えておくことが重要である.


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