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Orthopaedics(オルソペディクス) 21/1

誌名: Orthopaedics(オルソペディクス) 21/1

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2008年01月15日

価格: 2,205円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。若手の先生方、開業の先生方から絶大な支持を受けている。


概要

Monthly Book Orthopaedics. Vol.21 No.1
腰下肢痛・しびれ―診断と治療―
 
腰下肢痛・しびれの診断 佐藤 勝彦
外来診療における腰下肢痛・しびれの診断ポイントを概説した.退行性疾患以外の疾患・病態を見逃さないように留意すること,精神医学的問題のスクリーニングを行うことが必要である.
腰下肢痛・しびれの評価法 中村 正生
身近な腰痛・下肢痛・しびれといった症状を評価する際に用いられる,腰椎関連疾患に関係した各種尺度を紹介する.対象に適した評価尺度を選択することが肝要である.
腰下肢痛・しびれの画像診断 伊藤 茂彦
腰下肢痛・しびれをきたす代表的疾患としては腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症などが考えられる.各種画像診断の特性,限界を理解したうえでの適応,検査の組み合わせが疾患の診断に肝要である.
腰下肢痛・しびれに対する保存的治療 小西 宏昭
下肢の痛みやしびれの多くは保存的治療の適応である.治療にあたっては病態の解明に努めなければならない.その病態に合った治療法の組み合わせを考えることが重要である.
腰下肢痛・しびれに対する手術
 (1) 棘突起縦割式椎弓切除術 辻   崇ほか
棘突起縦割式椎弓切除術では,良好な視野のもとでトランペット型の除圧により,椎間関節の温存が可能である.また棘突起の筋付着部を温存できることから術後の筋萎縮を軽減することができる.
 (2) 内視鏡視下除圧手術 麻殖生和博ほか
腰下肢痛,しびれを生じる腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡視下手術の概要とその治療成績を新しい日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)を用いた患者立脚型の評価法で検討した.
 (3) PLF 畑山 明広ほか
変性疾患に対するPLFの適応に関し,不安定性を把握して,適宜術式を選択すべきである.また骨癒合を成功させるには,十分なdecorticationと十分量の骨移植を行うこと,そしてpedicle screw fixationの併用である.
 (4) PLIF 三戸 明夫ほか
自家局所骨とプラズマポアコーティングのチタン製スペーサー(プロスペース®)を用いたPLIFと椎間関節固定術(facet fusion)を併用した手術手技の詳細につき述べる.
 (5) 経椎間孔腰椎椎体間固定術(TLIF) 細江 英夫ほか
TLIFは,硬膜を牽引しないため神経合併症が少ない.椎間前方に馬蹄型スペーサーを横向きに設置するTLIFは,1個のスペーサーで良好な矢状面,冠状面アライメントが獲得できる.
 (6) 内視鏡下腰椎前方固定術 山縣 正庸
内視鏡手術を応用した腰椎の前方椎体間固定術は,低侵襲で安定した成績を示した.手術手技には習熟を要するが器具の進歩も含め,今後も発展する可能性のある術式と考える.


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