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Orthopaedics(オルソペディクス) 21/2

誌名: Orthopaedics(オルソペディクス) 21/2

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2008年02月15日

価格: 2,205円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。若手の先生方、開業の先生方から絶大な支持を受けている。


概要

Monthly Book Orthopaedics. Vol.21 No.2
整形外科疾患感染症の予防と治療
 
手術部位感染の予防とinfection control teamの役割 山本 謙吾ほか
手術部位感染(SSI)予防の基本は周術期の清潔操作であり,感染制御チーム(ICT)を中心に院内スタッフ全員が十分な知識を身につけ,感染予防に努めることが重要である.
皮膚消毒の有効性 松下 和彦ほか
皮膚を消毒しても,時間の経過とともに皮膚表面では細菌が増殖している.しかし,ヨード含有ドレープを用いると手術部位感染発生率を有意に減少させることが可能である.
抜歯と血行感染,その予防 萩尾 佳介ほか
人工関節置換術後の遅発性血行性感染の原因のひとつに歯科処置が挙げられ,予防策として術前口腔内検査,術後口腔内ケアの促進・地域歯科医師との連携により処置時の抗菌薬の投与が重要である.
抗菌薬含有骨セメント 川那辺圭一ほか
人工関節置換術の感染治療あるいはその予防において,抗菌剤含有骨セメントの有効性は文献上明らかになっている.研修指定病院へのアンケート調査で,82%の主治医は使用効果ありと判定していた.
単純性股関節炎と化膿性股関節炎の鑑別と治療法 松井 好人ほか
単純性股関節炎と化膿性股関節炎の鑑別診断は,病歴や理学所見,血液検査所見や画像所見の総合的な判断によってなされるが,症状の重篤感が強ければ,積極的に化膿性股関節炎を疑う必要がある.
開放骨折と創洗浄 橋本 孝治ほか
外傷や開放骨折において,初期治療の具体的対処について,最新の文献的考察をふまえてまとめた.経験的側面が多い分野であるが,いかに早く,確実な処置を行うかどうかが,患者の治療予後を大きく左右しうることを肝に銘じて治療にあたって頂ければ幸いである.
人工膝関節深部感染の治療法 早川 和恵ほか
感染TKAの治療は長期間を要する.早期治療を行いインプラントの温存か再置換を目指すべきである.
慢性骨髄炎の開放療法 星   亨
慢性骨髄炎に対する,開放療法(パピノー法)の基本事項と注意点について述べた.骨髄炎治療に有効な方法であり,整形外科医が習得すべき処置であると考える.
整形外科領域での最近の特殊感染症 豊島 良太ほか
壊死性筋膜炎とガス壊疽は頻繁に遭遇する疾患ではないが,患肢のみならず生命までも脅かす可能性が高く,迅速かつ適切な診断と治療が要求される.その診断と治療の要点について概説した.


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