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誌名: Orthopaedics(オルソペディクス) 21/9 創刊: 全日本病院出版会 発売日: 2008年08月15日 価格: 2,205円 この号の購入はこちらへ 最新号の購入はこちらへ |
雑誌紹介
毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。若手の先生方、開業の先生方から絶大な支持を受けている。
概要
Monthly Book Orthopaedics. Vol.21 No.9
見逃さないための骨軟部腫瘍診断のABC
A.骨腫瘍
骨腫瘍の一般知識 加谷 光規ほか
骨腫瘍を見逃さないためには,骨腫瘍の発生年齢,発生部位の特徴を理解する必要がある.典型的な画像所見を身に付けること,一度の外来診療で結論を出すのではなく,繰り返し診察することも重要である.
骨腫瘍の可能性がある臨床所見とその対応 村田 博昭
骨腫瘍は整形外科日常診療で遭遇する機会は少ないが,診断の誤りや遅れを防ぐためには特徴的な臨床所見や病歴をおさえ,常に骨腫瘍の可能性を念頭において診療することが重要である.
気をつける単純X線所見 羽鳥 正仁ほか
良性・悪性骨腫瘍の鑑別には,骨皮質の状態,腫瘍辺縁部の状態,骨膜反応パターン,骨外増生の有無をチェックすることが大切である.良性疾患でも悪性骨腫瘍類似の骨膜反応を呈することがある.
気をつけるMRI所見 国定 俊之ほか
MRIは空間解像能が優れており,骨腫瘍の診断に有用な検査である.MRIを読影する際には,悪性骨腫瘍を示唆する特徴的なMRI所見がいくつかあり,これらに注意して読影することが重要である.
骨腫瘍と鑑別を要する疾患 西田 佳弘
骨腫瘍類似の画像所見を呈する疾患は多い.外傷,炎症,変性など一般整形外科臨床で遭遇する疾患には腫瘍と鑑別を要するものがあるため注意を要する.
B.軟部腫瘍
軟部腫瘍の一般知識 中 紀文
軟部腫瘍の診療において初診医の果たすべき役割は大きい.とりあえず手術してみるという態度は慎むべきである.切除した腫瘍が万一悪性であった場合は,即座に腫瘍専門施設に相談するという責務を怠ってはならない.
臨床所見 松原 孝夫
軟部腫瘍をその組織由来を考え分類し整理することで,臨床診断をより容易にし,さらなる検査治療を的確に指示することを目的とする.
画像診断 X線 武田 健ほか
軟部腫瘍の診断において,MRI検査が重要であるが,依然X線検査(単純X線,CT)は有用であり,腫瘍によっては特徴的な所見を呈する場合がある.本稿では症例を提示し,X線検査の意義について述べた.
画像診断 MRI
―まずは良性軟部腫瘍のMRI所見をマスターしよう― 生越 章
悪性を疑わせるMRI所見とは良性と言い切れない画像所見であり,脂肪腫,ガングリオン,アテローム,血管腫などよくみる良性疾患のMRI所見をマスターすることが重要である.
鑑別を要する病変 伊原公一郎
軟部腫瘍と鑑別を要する類似病変を診療する機会は少なくない.嚢腫,炎症,リンパ節腫脹,外傷,あるいは原因不明の腫瘍類似病変の特徴,診断・治療のポイントについて述べた.
C.転移性骨腫瘍を見逃さないために 杉原 進介ほか
骨転移を見逃さないためのポイントは,常に日常診療で中高齢者の診察時にはその存在を念頭におき,既往歴の確認と,増悪する症状の変化などがあればCTやMRIなどによる検査をいつでも追加して行う診療姿勢を保つことである.
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