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建築技術 721

誌名: 建築技術 721

創刊: 建築技術
発売日: 2010年01月17日

価格: 1,850円

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雑誌紹介

月刊「建築技術」は、激しく変貌する今日において、建築界におけるアーキテクノロジーのあり方を問うとともに、それらを通じて建築の本来の姿を捉えた建築総合雑誌です。計画・意匠・構造・施工・監理などを網羅し、建築に関する最先端の技術から、より実務的な問題までを幅広く取り上げ、読者のあらゆるニーズに応えるとともに、明日の建築におけるアーキテクノロジーを追求します。


概要

建築を設計し施工するにあたり,守らねばならない数値が非常に多くあるが,これら一つ一つが決められた根拠には,普遍的に正しいと言えるものから,経験的に決められたものまで,いろいろある。中には,決められた当時に,はっきりとした根拠はなく,何らなの値に決めざるを得ず,委員会の議論などを経て決められたものもある。このような値は,その後の地震災害,強風による災害,長期の使用にあたって生じる損傷などの経験を積んで,修正しなければならないし,技術的な進展によって見直さなければ見直さなければならないこともある。このような変更がなかった場合においても,設計者,施工者の判断によって,これらの値を安全側に変更して用いることがあってもよい。このとき,最も重要なことは,これらの数値が決められた根拠が明らかになっていることである。学会規準などには,これらの記述があると思うが,根拠が明記されていないものもあり,今回の特集はこれらを整理するよいきっかけになると思う。
【architectural design】
ポーラ銀座ビル|日建設計+安田アトリエ
全体計画|中屋敷公一
街との距離を縮める「動くファサード」|安田幸一
外装のデザイン
デザインのプロセス|北田明裕
動きと色のトランスフォームという新たな領域へ|Chuck Hoberman,訳:安田幸一
ダブルスキン,そのアイデアのクオリティコントロール|横田暉生
照明計画|豊久将三
パタングラフィックス|大庭拓也
可動機構|椎名敏夫
キネティック・パネルの加工|伊賀正浩
構造計画|山本 裕+宮崎健太郎
設備計画|秋元和紀+丁文ティン+三由 賢
レストルーム空間の未来形|安田幸一
ブレイス|高田典夫+アトリエテン+OWL
構造が映し出す街の顔|高田典夫
4層分の垂直トラス構造|徐光+加藤元樹
【特集:規基準の数値は「何でなの」を探る】監修:和田章
総論 数値より,決められた根拠│和田章
規基準の数値は「何でなの」
【構造】
[構造一般・荷重外力]
超高層建築物の高さ|五條渉
地震荷重設定における標準せん断力係数|石山祐二
必要保有耐力算定時の構造特性係数|石山祐二
風荷重の想定再現期間|大熊武司
風圧力と基準風速,最大瞬間風速|大熊武司
風荷重算定時に用いる地表面粗度区分と各種係数|大熊武司
鋼材の圧縮材の有効細長比|青木博文
構造種別による変形増大係数の違い|松崎育弘
水平震度の最大値|石山祐二
Rtの算出におけるTcの規定|緑川光正
地震荷重算定時の地域係数|緑川光正
地下階のない超高層住宅の地上部高さと埋め込み深さ|寺本隆幸
杭の間隔|加倉井正昭
鉄骨造ルートの判定における高さ,階数,面積|緑川光正
免震層のせん断力係数,設計変位の推奨値,積層ゴムのサイズと面圧|高山峯夫
積雪荷重の計算時に用いる低減率|岡田恒
耐震等級,耐雪等級における倒壊に関する係数|岡田恒
各階ごとの剛性率の差,層間変形角の数値|倉本洋
架構の幅の取り方が部材芯ではなく架構最外面であ理由|木原碩美
繰り返し応力で扱う繰り返し回数や基準疲労強さで用いられている数値|竹内徹
平板載荷試験における載荷板の大きさや調査可能範囲の数値,測定値の扱い方|末政直晃
液状化判定時の沖積層での細粒度含有率|末政直晃
土圧の計算に用いる主働,受働,静止土圧|加倉井正昭
地盤の支持力を求める場合の寸法効果による補正係数|小林勝己
[RC造]
柱の断面積に対する最低鉄筋量|小谷俊介
大梁の引張側の最低鉄筋量|小谷俊介
材料の許容応力度のF値に対する比率|林靜雄
スラブの支点間距離に対する厚さ|大野義照
壁式構造の軒高さ20m以下で階高3.5m以下,壁式構造における床面積に対する必要壁長さ|勅使川原正臣
柱主筋4本以上,梁は複配筋|林靜雄
耐震壁の厚みが120mm未満|市之瀬敏勝
柱や梁のせん断補強筋比と許容せん断力|市之瀬敏勝
柱梁接合部のせん断補強筋比|小谷俊介
梁貫通補強におけるサイズ,梁端部からの距離|勅使川原正臣
ルート判定におけるAw+Ac|勅使川原正臣
[S造]
柱,梁の幅厚比|青木博文
高力ボルトの孔径のクリアランスやボルトピッチ|田中淳夫
鉄骨溶接におけるパス間温度|中込忠男
鋼材におけるシャルピー値|中込忠男
許容せん断応力度における√3|青木博文
高力ボルト摩擦接合におけるすべり係数|田中淳夫
露出柱脚を使用してルート2でアンカーボルトの伸び能力がない場合の地震力による応力γ倍|田中淳夫
溶接部における外部欠陥に関する規定値|青木博文
建方精度や加工寸法精度|中込忠男
[木造]
床高さと基礎の立ち上がり|宮澤健二
柱の小径や部材の径長比と細長比|宮澤健二
防腐処理をする高さ|桃原郁夫
4号建築物と同様な地上2階建がRC地下構造の上につくられる場合|槌本敬大
設計で用いる荷重継続時間および対応する許容応力度の係数|河合直人
木造の必要壁量が外力の単純な倍率ではない|河合直人
【材料・施工】
太径鉄筋を使用する場合の注意|嵩英雄
鉄筋のかぶり厚さにおける数値|嵩英雄
ガラスの衝撃試験でのショットバッグ|桶谷幸史
カーテンウォールの構造方法について(技術的助言)が出された背景と目的|鹿野裕市
コンクリートのスランプ|友澤史紀
【計画】
延焼のおそれのある部分の規定|菅原進一
階段に設ける手摺の高さ規定|直井英雄
避雷設備の建築物への設置|高橋健彦
高さ制限での規定|桑田仁
【防火】
避難時の最大歩行距離制限で避難者の行動能力への配慮|志田弘二
直径1m以内の円に内接する非常用進入口|小林恭一
乙種防火戸の認定試験|遊佐秀逸
準耐火構造の床や壁などによる区画|田中哮義
自動式消火設備の設置による防火区画面積|田中哮義
防煙区画部分の自然排煙口の面積|鈴木貴良
自然排煙口の免責規定|鈴木貴良
道に面する外壁面に設けられる開口部の間隔|菅原進一
排煙口の設置における2つの高さ|菅原進一
【環境】
温熱環境指標である有効温度,新有効温度,不快指数,作用温度|田島昌樹
【特別記事】
高雄ワールドゲームズ メインスタジアムの技術−@|古林豊彦+三木重人
構造デザインマップ2008|空間構造デザイン研究室
ハイブリッドカーテンウォールの一提案|野平修+藤岡邦博,執筆協力:旭ビルウォール+タイガードライラックジャパン
【連載】
残存遺構と新設鉄架構統合体の構造計画|田中彌壽雄+入江正之
情報化による生産合理化の展開|山ア雄介+田淵統
法令・制度のなかの「建築検査学」A|大場喜和
意匠計画|新宅昭文+信定稔久
学生だった頃のこと|小松幸夫
メタボリック株式会社|赤坂うさぎ
温室効果ガス削減に向けて|石井雄輔
既存高層アパートの耐震性と構造安全性評価
近代建築論講義|鈴木博之+東京大学建築学科 編,土居義岳 評
近代建築史における蔵田周忠の足跡をみる 「蔵田周忠文庫展 建築家 蔵田周忠の住宅を中心として」|阿部寧
Timberize Tokyo 都市の木造建築展|腰原幹雄 205
鉄板TV 1mm薄鋼板構造でつくられたインターネットTV局|清水裕二
国土技術政策総合研究所における最近の話題について


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