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建築技術 729

誌名: 建築技術 729

創刊: 建築技術
発売日: 2010年09月17日

価格: 1,850円

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雑誌紹介

月刊「建築技術」は、激しく変貌する今日において、建築界におけるアーキテクノロジーのあり方を問うとともに、それらを通じて建築の本来の姿を捉えた建築総合雑誌です。計画・意匠・構造・施工・監理などを網羅し、建築に関する最先端の技術から、より実務的な問題までを幅広く取り上げ、読者のあらゆるニーズに応えるとともに、明日の建築におけるアーキテクノロジーを追求します。


概要

監修:和田章
「ム」は,時によってわがままな一人ひとりの私のこと,「ハ」によってこれを抑え「公」が形つくられ,社会や国が成り立つ。建築も個人資産であると同時に社会を構成する重要な一要素であり,文化・歴史をつくり,人びとの安全を守り安心した生活・活動を支えるものだから,勝手気ままは許されない。構造設計も含めて,建築には各種の法律が必要になる。
一方,法律とは直接関係なく,構造設計は数学や物理学などの学問,長年の技術者・研究者の努力によって積み上げられた技術の上に成り立っている。一人ひとりの技術者はゼロからのスタートであり,これらの積み上げの上で活躍し,さらに技術の進歩発展を担っていく。これらをまとめたのが各種の規準・指針である。
ただ,構造設計は,時間も含めれば4次元空間に人の大きさの何百倍,何万倍も大きなものをつくる仕事である。わからないことがあり,新しい経験もあり,技術の進歩,新しい発想の建築や構造もある。法律や指針にすべてを記述することはできない。親切に書けばお節介になることもあり,書きすぎて固定化すると技術の発展や発想を狭めてしまう。ここで重要なことは,これらを超える優秀な技術者とその努力である。容易なことではないが,議論を続け,よりよい方向に進めていくことが必要である。
【architectural design】
和田実学園目白本館
伝統ある教育理念を支えるハイテクとアートのデザイン
建築と芸術が織りなす社会的メッセージ
室内環境計画
多目的に使用される「目白教育ホール」の計画
斜め柱による「一挙両得」な構造デザイン
狭隘な敷地での多機能ビルの施工
【特集:本当の構造設計と各種規準・法の役割】監修:和田章
1.重要なことは構造設計者の力
2.私の構造設計の進め方 多くはない設計手法
3.構造設計のための工学的判断の手引き
1.吹抜けや非剛床を有する建物の構造計算
2.中間階やスキップフロアを有する建物の構造計算
3.偏心率をどのようにとらえるか
4.偏心建物の応答
5.ツインタワー形式などの建物の層せん断力の決め方
6.大スパンのとき,変形をどのくらいで設計すればよいか
7.部分地下の扱い
8.地震時土圧と地盤種別
9.べた基礎スラブや土圧壁の端部モーメントの釣合いの考慮
10.直接基礎における基礎梁応力算定の考え方
11.杭の応力によりフーチングに生じるねじれ応力
12.杭基礎の建物において1階床スラブは地盤で支えられていると考えてよい場合
13.杭の偏心による基礎梁の曲げモーメントの検討
14.RC造耐震壁や短スパン梁がせん断破壊する場合の保有水平耐力の計算方法
15.RCスラブの境界条件
16.鉄骨柱の座屈長さ
17.鉄骨梁の頭付きスタッドの設計
18.地上躯体はエキスパンションジョイントで分離していて,基礎または地下階がつながっている場合の基礎や地下部の設計
19.RC造+木造の構造留意点|山辺豊彦
20.不整形な建築物の設計における地震力
21.有限要素法を用いた検証における留意点
4.改定RC計算規準の要点
5.地震被害事例から学ぶ構造設計
RC造
鉄骨造
木造
6.建築確認手続きの運用改善等
Interview 構造設計の判断と心得
独自性と競合精神とバランス感覚
経験から学び,本質を見抜く
オリジナリティと自信をもって設計せよ
【連載】
生産モニタリングによる建築生産の高度化
環境対策@
物事を分析して真実を見抜く! つぶやき最終章 PART1 洞察力
プラモデル理論〜「考える」ということ
ユーロ・コードによる既存構造物の安全性評価基準
超高層建物への入力地震動の変遷
著書解題−内藤廣対談集2
2010年度JSCA賞受賞者を迎えて JSCAシンポジウム「構造デザイン その12」
私性を超えた公共性 藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築
過去に学び,未来へ伝える──建設映像の可能性 第1回ニッポン建設映像祭
国土技術政策総合研究所における平成23年度予算概算要求の内容について
柱脚部端の終局曲げモーメントの算定方法について


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