雑誌バックナンバー
LiSA(リサ) 3月号

誌名: LiSA(リサ) 3月号

創刊: メディカル・サイエンス・インターナショナル
発売日: 2006年03月03日

価格: 2,310円

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雑誌紹介

自らが読みたい雑誌をつくるという編集委員のポリシーからスタートしたLiSAは,いわゆる医学雑誌とは一線を画し,スタンダードを示すのではな,既存の知識をも新しい切り口で検討し直そうとするもの。一歩踏み込んだ分析,今までとは異なる視点からの解釈を示し,読者の知的欲求に応える「徹底分析」。具体的な提示症例に対し,一般論を抜きに「私ならこうする」をストレートに示す「症例検討」。その他,創刊当時からのモットー“楽しく学ぶ”から生まれた読み物が満載。総合誌リサのテーマは,基礎と臨床,手術室から社会へと広がり,集中治療医や救急医,外科医,看護師,臨床工学技士にも共通の場を提供します。


概要

徹底分析シリーズ:再灌流障害の病理
昨年,再灌流障害による臓器障害のメカニズムについて心臓を例に挙げて説明し,症例問題と併せて検討を加えた。今回は,さらに解析を進めて,脳,心臓,腎臓,肝臓における再灌流障害の実態をそのメカニズムとともに病理学的な見地から徹底分析を行い,治療の実際を述べていただいた。これまで,再灌流障害という病態を聞いたことはあるが,その実態を聞かれると明確に答えられる方は少ないのではかと思う。本稿を読んでいただくことで,再灌流障害の起きた臓器において生じる細胞レベルでの障害を簡単に理解していただくことを目的として,この分野の専門の先生方に執筆していただいた。再灌流障害に対する読者の方々の理解が深まることを願ってやまない。
東京医科大学八王子医療センター 麻酔科 内野 博之
▼心臓の虚血再灌流障害
大阪市立大学大学院医学研究科 病理病態学 伊倉 義弘・上田 真喜子
▼肝臓の虚血再灌流障害
東京医科大学八王子医療センター 外科学第五講座 松野 直徒・岩堀  徹・長尾  桓
▼腎臓の虚血再灌流障害
東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 外科 中島 一朗・寺岡  慧
▼脳の再灌流障害
東京医科歯科大学難治疾患研究所難治病態研究部門プロジェクト研究室 黒岩 俊彦
LiSA Aesthetic Salon:
アットホーム健康法[子供編13]:子供の安全
ニュー上田クリニック 上田 由紀子
最近,子供の安全について考える,といったテーマを目にします。確かに,想像もしたくないような事件が続き,社会全体で考えるべきこともたくさんあると思います。悲しくてびっくりするようなニュースを耳にするたび,救急車で搬送されたときに担当された先生のことが,頭をよぎります。大きなストレスのかかるお仕事だと,本当に頭が下がります。
2005年New Opioid 研究会講演会 in Hawaii, Honoluluレポート
Focus on Ultra short Acting Opioid: Clinical Applicant of Opioid-Based Ansthesia
東京女子医科大学医学部 麻酔科学講座 尾崎  眞
ブックレビュー:
『日本百名城』(福家 伸夫)
『ラヴェル作曲《ボレロ》』(内藤 道一)
[症例検討]小児の術後鎮痛
LiSAの編集会議はいつも大変面白い。面白すぎて会議にならないので,編集長はいつも苦労している。あるとき,「術後の子どもが泣いている時に,痛いのか,悲しいのか,寂しいのか,区別するのは難しいよな」という話が出た。小児医療に携わって25年という編集委員が,「それは全く区別できないよ」と即座に言ったところ,一同ひっくり返った。いつも誰かがひっくり返っている。
 ところで,術創が痛むと心も痛むが,悲しいのも,寂しいのも,心が痛んでいることには違いない。子どもの心を痛めず,子どもが泣かないような術後のケアをしたいものである。今回は,そんな子どもの患者といつも付き合っている小児病院のスタッフに,術後鎮痛に関して考え方,具体的な方法と悩みについて書いてもらった。
国立成育医療センター 総合診療部救急診療科 阪井 裕一
▼小児の術中・術後の鎮痛法
順天堂大学医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座 鈴木 玄一
▼上腕骨顆上骨折:フルストマックで管理,術中から十分な鎮痛をはかり,術後早期の痛みをとる
兵庫県立こども病院 麻酔科 香川 哲郎・鈴木 毅
▼上腕骨顆上骨折:麻薬によるIV-PCAで術後疼痛管理
国立成育医療センター 手術集中治療部 青山 和由・近藤 陽一
▼両側鼠径ヘルニア:胸部硬膜外ブロック併用全身麻酔で日帰り対応
静岡県立こども病院 麻酔科 堀本  洋
▼両側鼠径ヘルニア:術後鎮痛は有効,簡便かつリスクを最小限に
国立成育医療センター 手術集中治療部 金澤 伴幸・近藤 陽一
▼アデノイド切除術+口蓋扁桃摘出術:上気道閉塞に十分注意し,術後はメフェナム酸で嚥下疼痛を緩和
大阪府立母子保健総合医療センター 麻酔集中治療科 清水 智明・木内 恵子
▼アデノイド切除術+口蓋扁桃摘出術:上気道閉塞の重症度を考慮してフェンタニル投与量をコントロール
国立成育医療センター 手術集中治療部 宮本 義久・近藤 陽一
▼虫垂切除術:神経ブロックにとらわれず,その施設で実施可能な鎮痛法で積極的に取り組もう
北海道立小児総合保健センター 麻酔科 川名 信
▼虫垂切除術:全身麻酔+区域麻酔,術後はIV-PCAで管理 小学校高学年以上は硬膜外麻酔も検討
国立成育医療センター 手術集中治療部 下山  哲・近藤 陽一
手術室看護師からみた手術室の現状と問題点
▼麻酔科医に比較的めぐまれた施設の手術室看護師から麻酔科医に望むこと
大阪府立急性期・総合医療センター 手術室看護師 近藤 葉子
▼麻酔科医の施設の手術室看護師から麻酔科医に望むこと
山田赤十字病院 手術室看護師 中村 良子
Pharmacognomyへの招待:
(-)-1-(3-Hydroxypropyl)-5-[(2R)-2-({2-[2-(2,2,2-trifluoroethoxy)phenoxy]ethyl}amino)-propyl]-2,3-dihydro-1H-indole-7-carboxamide
帝京大学医学部 薬理学講座 中木 敏夫
知識をいかに体系化するか:
情報の入力と整理18:大量情報を持ち歩く:画像と音楽
帝京大学八王子キャンパス 諏訪 邦夫
Editorial拝見:
リサクラブ:
●掲示板
●ヒューストン留学記:・:留学と食…もの食う「わたし」 石黒 達昌
●LiSA投稿規定
●from LiSA
●次号目次


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