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Derma(デルマ) 3月号

誌名: Derma(デルマ) 3月号

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2007年03月15日

価格: 2,520円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、さらにオールカラーで、大きく、より見やすくレイアウトし、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。開業の先生方から絶大な人気!


概要

Monthly Book Derma. No.124
汗のすべて
 
エクリン汗腺の構造と分泌機能 嵯峨 賢次
エクリン汗腺は体温調節を行っている.エクリン汗腺はNa−K−2Cl機構により原汗を産生している.
原汗からNaClが再吸収されて低張の汗が皮膚表面に分泌される.
発汗機能検査法 横関 博雄
最近,簡単に持続的に発汗量を定量できる機械が開発され,臨床的にも簡単に応用できるようになり,
多汗症,無汗症の診断,治療効果の判定に非常に有用である.
汗の成分 日比野利彦
汗はこれまで,単なる体温調節のための塩類溶液と考えられてきたが,これらに加えて,
多くの蛋白成分を含み,皮膚の防御機能にも重要な働きをしていることが分かってきた.
運動時の発汗と体温調節 近藤 徳彦
運動時の発汗は安静時とは異なる多くの入力で調節され,それにより運動時の体温をある範囲内に維持している.
また,それにはさまざまな修飾要因が存在する.
多汗症の診断と治療 玉田 康彦ほか
局所多汗症の治療法では水道水イオントフォレーシスが一般的であるが,
ボツリヌス毒素タイプAの局所注射や内視鏡による胸部交感神経切除術も有効である.
無汗症の分類と診断 苅谷 直之ほか
発汗異常は,患者自身のQOLを低下させるだけでなく,場合によっては,全身状態の悪化を招くこともある.
原因として,さまざまな基礎疾患が背景に存在することが多いため,適切な診断を行っていくことが重要である.
エクリン汗腺の疾患 辛島 正志
エクリン汗腺はほぼ全身の皮膚に分布し,汗を排出する重要な器官である.
関連する皮膚疾患について述べたが,病因など未解決な部分も多く,議論の余地がある.
アポクリン汗腺疾患 今門 純久
腋臭症は,アポクリン汗腺より分泌された糖蛋白などが,corynebacteriumなどの産生する酵素により分解されて生じる.
一方,化膿性汗腺炎は,主としてブドウ球菌を起炎菌とするアポクリン汗腺の炎症である.
全身性疾患における発汗異常 片山 一朗
発汗異常を主訴とする疾患は多く,患者の日常生活におけるQOLに与える影響は大きい.
定量的に,発汗量を測定し,治療効果を患者に示すことは重要である.
汗腺腫瘍 清原 隆宏ほか
汗腺腫瘍の診断は難しいが,分化の方向と程度による分類を理解することが大切である.
汗腺癌と転移癌の診断にはGCDFP−15やサイトケラチン20の免疫染色が有用である.



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