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Derma(デルマ) 4月号

誌名: Derma(デルマ) 4月号

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2008年04月15日

価格: 2,520円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、さらにオールカラーで、大きく、より見やすくレイアウトし、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。開業の先生方から絶大な人気!


概要

Monthly Book Derma. No.138
紫外線と皮膚update
 
紫外線による真皮の障害―日光弾力線維症(actinic(solar)elastosis) 今山 修平
紫外線による真皮の慢性変化は,
(1) 紫外線が届く深さまでの,
(2) 真皮網状層の,
(3) 既存の弾力線維の変性と,
(4) 新たな塊状の弾力線維の過形成沈着である.赤外線と放射線は,この変化を加速する.
表皮直下の乳頭層は表皮支配下にあり,弾力線維が乏しいために本変化をみない.
紫外線による生理的皮膚障害―光老化の治療 春名 邦隆ほか
光老化,特にシミとシワの美容的な改善を目的に施行される,
メスを使わないnon-ablativeな治療法について知っておくべき知識と話題を述べる.
紫外線による病的皮膚障害
 (I) 光線過敏症へのアプローチ 段野貴一郎
光線過敏症の診断には発症年齢,発症の誘因,症状の経緯,日光曝露の程度を問診し,
皮疹の分布と特徴を詳しく観察することが大切である.診断の確定には光線テストを行う.
 (II) 遺伝性光線過敏症 森脇 真一ほか
色素性乾皮症やポルフィリン症などの遺伝性光線過敏症は,稀な単一遺伝子疾患であり根治は望めないが,
早期診断により諸症状の進行を遅らせることが可能となるため,正しい診断が臨床的に重要となる.
 (III) 獲得性光線過敏症―光線過敏型薬疹 八木 宏明
光線過敏型薬疹は外来診療において常に念頭に置くべき疾患である.
慢性的な光線過敏症に移行する可能性があり,早期に的確な診断をすることが大切である.
 (IV) 獲得性光線過敏症―内因性(原因不明)の光線過敏症 川原  繁
獲得性光線過敏症のなかで原因不明とされ,即時型アレルギーによる日光蕁麻疹と,
遅延型アレルギーの関与が考えられている慢性光線性皮膚炎および多形日光疹について概説した.
 (V) 獲得性光線過敏症―種痘様水疱症 竹内 常道
長らく原因不明であったが,病変皮膚の浸潤リンパ球にEBウイルスの潜伏感染が明らかにされた.多くは自然軽快するが,
ごく少数,重症型への進展例が存在する.
 (VI) 日光によって悪化する皮膚疾患 吉益  隆ほか
日光が皮疹増悪に明らかな皮膚疾患もあれば,その関連性が不明な疾患も多い.
日光により増悪する皮膚疾患でも,日光照射試験では陽性と出ないことも多い.
今後,特異性の高い日光照射試験の開発が必要である.
紫外線に対する光防御 堀川 達弥
紫外線による慢性皮膚反応を防御することが必要とされてきており,
紫外線に対する光防御はますます重要となってきている.
サンスクリーン剤に含まれる有効成分,SPFやPAの意義,さらにその外用法について述べた.
紫外線を用いた皮膚疾患の治療 荒金 兆典ほか
紫外線治療はアレルゲンにより誘発される炎症反応を抑制することにより乾癬やアトピー性皮膚炎などの
アレルギー性皮膚疾患の改善に働くことが近年明らかになってきている.


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