雑誌バックナンバー
Derma(デルマ) 6月増大号

誌名: Derma(デルマ) 6月増大号

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2008年06月15日

価格: 4,935円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、さらにオールカラーで、大きく、より見やすくレイアウトし、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。開業の先生方から絶大な人気!


概要

Monthly Book Derma. No.140
皮膚疾患薬物療法 update
 
ステロイド内服薬 藤本  学
ステロイド全身投与(経口・注射)における剤型や投与量の決め方と減量の方法,
注意すべきケースや副作用について解説した.
ステロイド外用薬 佐伯 秀久
ステロイド外用薬の分類,剤形,使用法,副作用などについて,
主にアトピー性皮膚炎での使用を例にとり,臨床試験論文で出されたエビデンスにも一部触れながら概説した.
抗ヒスタミン・抗アレルギー薬 森田 栄伸
抗ヒスタミン・抗アレルギー薬はその体内動態を理解したうえで使用する.
アトピー性皮膚炎の薬物療法においてはステロイド外用薬と併用することで有用性が実証されている.
抗菌薬 多田 讓治
皮膚細菌感染症を的確に診断するとともに,必ず細菌培養を行う.
その起炎菌は黄色ブドウ球菌が最も多いことを考慮しながら適切な抗菌薬を選択するが,
MRSA感染症に留意する.
抗真菌薬 金子 健彦
各種外用抗真菌薬の作用機序,適応疾患と薬剤選択,爪真菌症に対する内服抗真菌薬の選択法,
口腔カンジダ症ないし深在性真菌症に対する治療薬について概説した.
抗ウイルス薬 本田まりこ
抗ウイルス薬は各種存在するが,抗ヘルペス薬について機序,使用方法,副作用,
併用禁忌薬などについて述べ,一目で分かるように表にまとめた.
抗腫瘍薬 村田  哲
安全域が狭く,致死的な副作用を持ち,患者により代謝能力に大きく差の出る癌化学療法剤は,
ときにQOLの低下や,患者の余命を奪うことさえありうることを忘れてはならない.
免疫抑制剤(内服) 奥山 隆平
適応症はもとより,適応症以外の疾患にも免疫抑制剤は著効を示すことが少なくない.
その特徴や副作用に留意し,適切な使用を行うことで免疫抑制剤は治療の幅を広げてくれる.
レチノイド 多田 弥生ほか
内服レチノイドは乾癬などの角化異常症の治療薬として有用であるが,副作用に十分注意する必要がある.
また,外用レチノイド(アダパレン)の承認により,本邦の挫瘡治療が諸外国に追いつくことを期待したい.
ジアフェニルスルホン(DDS) 佐々木志保ほか
ジアフェニルスルホン(DDS)は,その使用量やDDS症候群など副作用に留意することで,
実際の効用,安全性は確立されており,適応症はもとより臨床の場で幅広く使用されている.
漢方治療 夏秋  優
東洋医学理論に基づいて個々の患者の病態を理解し,漢方方剤を構成する生薬の作用を理解したうえで,
皮疹の改善と体質改善の方剤を考えて処方を選択する.
ビタミンD3外用薬 安部 正敏ほか
ビタミンD3外用薬は中等度までの乾癬治療の第一選択薬である.濃度や剤型も複数あり,
患者に応じた治療が可能である.さらに乾癬以外のさまざまな疾患へ応用できる可能性を秘めた薬剤である.
タクロリムス軟膏 中村晃一郎
タクロリムス軟膏はカルシニューリン阻害薬であり,
小児・成人アトピー性皮膚炎の治療において重要な役割を占めるようになった.
使用量,使用方法を遵守することによって有効な効果が期待できる.
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID) 小方 冬樹
皮膚疾患に用いられるNSAID外用薬について解説した.また,皮膚疾患,
特にアトピー性皮膚炎に対する適応に関して,最近のデータを基に考察を加えた.
古典的外用薬・保湿外用薬 日野 治子
最近は見過ごされている古典的外用薬の概要・使用方法,
スキンケアに用いられる保湿外用薬の一般的なものについて述べた.
皮膚潰瘍治療薬 玉木  毅
皮膚潰瘍の成因・治療時の皮膚潰瘍の状態を十分に把握したうえで,
各々の創傷の状態に最適な治療薬を選択し,創の状態の変化に応じて変更する必要がある.
脱毛症治療薬 大山  学
最近話題のフィナステリドを中心に,主として男性型脱毛症・円形脱毛症の治療薬をまとめた.
また,長らく臨床で使用されている薬剤の薬効などについても再考した.
疥癬治療薬 大滝 倫子
イベルメクチンは疥癬の確定診断の下に投薬する.安全性から空腹時投与が適当.
2回以上の投薬時,間隔は1週間とする.再燃もあり2〜3か月追跡する
.高齢者では外用剤併用が効果を上げる.乳幼児,妊婦,授乳婦,髄膜炎,肝障害は投薬対象外となる.
外用剤は硫黄剤,安息香酸ベンジル,クロタミトン,γ-BHC,ペルメトリンなどがある.
尖圭コンジローマ治療薬 石地 尚興
我が国でもイミキモド5%クリームが使用可能となり,治療の選択肢が増えた.
また,予防ワクチンも開発され,今後は尖圭コンジローマの予防も期待される.
バイオロジックス 小宮根真弓
皮膚科領域におけるバイオロジックスについて概説した.主に乾癬に対する抗TNFα療法,
抗p40抗体,悪性黒色腫に対するIFNβ,皮膚T細胞リンパ腫に対するIFNγ,
B細胞リンパ腫に対する抗CD20抗体について述べた.


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