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Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 4月増大号

誌名: Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 4月増大号

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2007年04月15日

価格: 3,990円

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雑誌紹介

日々のリハビリテーション外来ですぐに実践できるように、毎号1つのテーマだけを全国の精鋭の執筆陣がわかりやすく解説。図表を多用したわかりやすい誌面と、今日の時代の要望に応えたテーマにより品切れが相次ぎ、増刷する雑誌。


概要

Monthly Book Medical Rehabilitation. No.78
呼吸リハビリテーション実践マニュアル
―基礎から臨床まで―
 
急性呼吸不全の病態と治療 平尾  収
急性呼吸不全の定義,病態の理解を中心に執筆した.
最後に,重篤な急性呼吸不全を起こす疾患の代表としてARDSについて簡単にまとめたので参考にして頂きたい.
慢性呼吸不全の病態と治療 加藤 元一
解剖学的に既に破壊が完成した呼吸不全を呈する慢性肺疾患を治癒させることはできない.
したがって,これら病態に対する治療は,ADLを拡大し,患者のQOLを高めることにある.
呼吸器リハビリテーションの最も適応となる疾患はこれら慢性呼吸不全を呈する疾患である.
呼吸不全の画像診断 高田 達良ほか
胸部単純X線写真は,患者の体位,呼吸状態,撮影方法,人工呼吸器の設定などで,
心血管陰影などの見え方が大きく異なり注意を要する.
血液ガスからみた呼吸不全 村尾  仁
血液ガスは外呼吸を評価する指標であることを認識し,
その異常が症状や身体所見に及ぼす影響は,急性と慢性で大きく異なることも理解する必要がある.
呼吸リハビリテーションで用いる評価 安藤 守秀
評価はリハビリテーションのプランニングの基礎情報になるとともにアウトカムの判定にも重要である.
スタッフ全員が情報を共有し,患者個々に即したアプローチを検討することが重要である.
呼吸理学療法の実践とチーム医療 宮本 直美ほか
チーム医療による包括的呼吸リハビリテーションの重要性とその取り組み方を挙げ,
呼吸理学療法の実践における他職種との連携・役割分担についてまとめた.
呼吸リハビリテーションで用いる理学療法手技 金  光浩
呼吸理学療法で用いる徒手的手技を中心に解説した.
体位ドレナージ,呼吸介助手技は最も基本的な手技である.全身調整運動を早期から開始することが早期離床のために重要である.
周術期の呼吸障害について 西 憲一郎ほか
術中・術後を中心に周術期に引き起こされる呼吸障害の病態・原因やモニタリング,
呼吸理学療法を含めた治療法について解説した.
新生児の呼吸障害について 大橋  敦
新生児の呼吸器疾患は多岐にわたるが,治療の成否が予後に影響を及ぼすため適切な診断と治療の選択が必要である.
本稿では新生児の代表的な呼吸器疾患と呼吸理学療法の適応について解説する.
急性呼吸不全に対する呼吸リハビリテーション 菅  俊光
急性呼吸不全に対する呼吸リハビリテーションの現状は,合併症が起こってからリハビリテーション依頼が出され,
全身状態が悪いうえに廃用も起こしていて呼吸リハビリテーションも奏功せず入院も長期に及んでしまっている.
循環動態が落ち着けば,換気の改善だけでなく,
早期離床および合併症の予防のためにもできるだけ早期から呼吸理学療法を開始することが重要である.
慢性呼吸器疾患に対する呼吸リハビリテーション 前倉 亮治
慢性呼吸器疾患患者の呼吸リハビリテーションにおける,
その病態評価とself-management患者教育の捉え方について言及した.
呼吸管理と換気モード 大塚 将秀
呼吸管理で最も大切なことは,全身でのエネルギー産生を良好に維持することである.
酸素動態を中心としたモニタリングで酸素欠乏を生じさせない管理が重要である.
在宅酸素療法の適応と実際 石原 英樹
酸素流量設定にあたっては,安静覚醒時,睡眠中,入浴・歩行などの
労作時など生活実態に応じたきめ細かな酸素流量の処方を行うことが重要である.
神経筋疾患の呼吸リハビリテーション 阿部 和夫
“神経筋疾患”は,神経系の障害に起因する多種多様な疾患からなっているが,
病初期から呼吸機能障害が出現していることが多く,
早期から呼吸リハビリテーションを開始すべきである.
新生児呼吸障害に対する呼吸理学療法 近藤 圭三
新生児呼吸介助手技(NBAT)は,児の呼吸胸郭運動に同調させ,
吸気音の聴診と触診や視診による胸郭の拡張性の確認を注意深く行いながら,
やさしいタッチで施行することが重要である.
重症児・者に対する呼吸リハビリテーション
―陽圧換気療法および肺内パーカッションベンチレーターの紹介― 金子 断行ほか
重症児・者の呼吸障害に対して,通常の呼吸理学療法に加えて,
陽圧換気療法が必要と考えられる.重症児・者に対する陽圧換気療法を紹介する.
摂食・嚥下障害と呼吸リハビリテーション 柴田 斉子
摂食・嚥下障害のスクリーニング法,評価法を解説し,
誤嚥性肺炎を防ぐためのリハビリテーション手法についてまとめた.
呼吸器疾患の栄養管理 吉川 雅則ほか
呼吸器疾患において栄養障害は予後や病態と密接に関連している.
包括的な栄養評価と病態を考慮した積極的な栄養治療が必要である.
呼吸障害に対する薬物療法
―急性および慢性呼吸不全で用いられる薬剤と使用法,
副作用について― 久保 裕一ほか
急性呼吸不全の治療薬として,グルココルチコイド,好中球エラスターゼ阻害薬の可能性,
慢性呼吸不全の治療薬としてのテオフィリン製剤,β刺激薬,抗コリン薬,
グルココルチコイドの可能性について説明した.
急性呼吸不全の看護 南雲 秀子
急性呼吸不全患者の看護をするにあたっては,病状を正確に把握して,症状に対するケアを行う必要がある.
客観的指標だけでなく,患者の訴えや家族からの情報等もアセスメントの大切な資料となる.
慢性呼吸不全患者の在宅看護 長濱あかし
慢性呼吸不全患者が安全に安心して療養生活を続けるためには,
病状や生活環境など個々に合わせての工夫や対応が必要である.
病状悪化時に早期発見・対応し,急性増悪を予防することが大切である.
呼吸リハビリテーションとEBM 松尾 善美
エビデンスに基づいた国際ガイドラインより,呼吸リハビリテーションの構成要素,
推奨項目と効果等の世界的な動向について解説している.
診療報酬と施設基準 松尾 善美
呼吸器リハビリテーション料について算定対象,施設基準,算定料,算定期間について概説したうえで,
その問題点や呼吸リハビリテーションの費用対効果にも触れている.


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