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Orthopaedics(オルソペディクス) 20/13

誌名: Orthopaedics(オルソペディクス) 20/13

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2007年12月15日

価格: 2,205円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。若手の先生方、開業の先生方から絶大な支持を受けている。


概要

Monthly Book Orthopaedics. Vol.20 No.13
高齢者の頚椎症・頚髄症―その診断と治療―
 
高齢者頚椎症性脊髄症に対する手術的治療
―手術治療選択のタイミング― 片岡 秀雄ほか
頚椎症性脊髄症の高齢者患者は重症度が高く,症状の進行も早い.手術による改善率は非高齢者と同等であり,合併症に対処できれば早期に手術を行うべきである.
高齢者の頚椎症・頚髄症の画像診断とその特徴 大谷 晃司
画像所見での退行性変化と症状は,必ずしも一致しないが,症状と対応させて吟味していくとその特徴が明らかになってくる.本稿では,高齢者頚髄症患者の頚椎単純X線写真やMRIの特徴を述べた.
高齢者の頚椎症・頚髄症の電気生理学的検査とその特徴 田中 信弘ほか
高齢者頚髄症では臨床症状の重症度とCMCTが相関せず,CMCTだけでなくMEP波形・潜時あるいは末梢潜時を含めた総合的な電気生理学的評価が必要とされる.
高齢者の頚椎症・頚髄症の保存療法と自然経過 林  協司ほか
保存療法として,薬物療法,各種ブロック注射,理学療法などが組み合わせて行われるが,漫然とした治療を行わず,手術治療を必要とする患者では,手術タイミングを逃さないことも重要である.
高齢者の頚椎症・頚髄症の手術的治療(前方固定術)とその成績 谷口愼一郎ほか
頚椎症性脊髄症に対する前方除圧固定術の術後成績は,70歳以上の高齢者であっても70歳未満の症例と同等であり,合併症や既往歴に対して対策を講じることが可能であれば有効な治療法と考えられる.
高齢者の頚椎症・頚髄症の手術的治療(後方法)とその成績
―頚椎・後方法を中心に― 星地亜都司
高齢者の頚髄症は合併症既往症に対する事前の検討が重要である.十分な対策を講じておくことで周術期の重篤な合併症を回避可能である.後期高齢者の頚髄症では後方法が第一選択肢である可能性が高い.
高齢者の頚椎症・頚髄症に対する頚椎・腰椎同時後方除圧術
について 渡辺 航太ほか
頚椎症性脊髄症と腰部脊柱管狭窄症の合併例では,腰部脊柱管狭窄症の症状を確実に捉えることが重要である.手術は全身状態が許す限り,別々の術者による頚椎と腰椎の同時手術が推奨される.
高齢者非骨傷性頚髄損傷の治療について 植田 尊善
高齢者の頚髄損傷は非骨傷例が多く,不全麻痺例がほとんどである.しかし,損傷高位がC3/4に多いため,上肢機能も不良であり,車椅子での自立が困難である.自宅復帰のためには,家族だけでなく地域社会全体の体制構築が要求される.


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