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Orthopaedics(オルソペディクス) 21/8

誌名: Orthopaedics(オルソペディクス) 21/8

創刊: 全日本病院出版会
発売日: 2008年07月15日

価格: 2,205円

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雑誌紹介

毎号、日々の臨床に即した1つのテーマにしぼり、全ページにわたって様々な角度から解説している。一つ一つの論文に図表を多用し、多くのページを割いているため、読者の「ここまで知りたかった」という要望に応える。若手の先生方、開業の先生方から絶大な支持を受けている。


概要

Monthly Book Orthopaedics. Vol.21 No.8
成人における股関節痛の診療
 
股関節痛の診断(問診,診察) 高取 吉雄
患者の訴えが歩行あるいは股関節の動きと関連づけられれば,股関節疾患を念頭におくことになる.運動痛と主訴の類似が確認され,可動域制限を伴っていれば,股関節疾患の可能性は高い.
股関節痛の診断(画像診断) 藤井 玄二ほか
股関節痛を呈する疾患の画像診断では正常画像を熟知することが重要である.画像を定性的あるいは定量的に評価する必要がある.重要な計測値と日本人正常値について述べた.
股関節以外の疾患による股関節部痛の診断―腰椎疾患― 岡野 邦彦
整形外科外来では疼痛を主訴に来院する患者がほとんどである.罹患頻度が低い股関節の変性疾患を見逃さないためには,それが股関節由来か否かを判断できる最低限の知識と知恵を持っていなければならない.
股関節以外の疾患による股関節部痛の診断―骨盤輪疾患― 平山 光久ほか
股関節周囲の痛みを訴えPatrick testなどが陽性であった場合,股関節疾患だけを想定してしまうと骨盤輪疾患を見逃す危険性がある.骨盤負荷テスト時は必ず疼痛部位を確認しよう.
股関節以外の疾患による股関節部痛の診療―腹部内臓器疾患― 大橋 寛憲ほか
股関節領域の疼痛は,鼡径部のヘルニアでも発生しうる.股関節部痛を有していて,筋骨格系疾患が原因として見当たらない場合には,鼡径部ヘルニアの可能性を念頭において診察する必要がある.
股関節疾患由来の股関節痛の治療―変形性股関節症― 山田 治基ほか
変股症は骨・軟骨の自己修復能が期待できる疾患であるので保存療法や臼蓋形成不全に対する骨切り術により末期に進行することを防止するのが基本である.人工股関節置換術では摩耗粉による骨融解への取り組みがなされている.
特発性大腿骨頭壊死症 安永 裕司ほか
本疾患のtype C1・C2においてはその多くが骨頭圧潰を生じるため,骨頭圧潰のないstage2あるいは圧潰の小さいstage3Aの病期に関節温存手術を考慮することが望ましい.
股関節疾患由来の股関節痛の治療―急速破壊型股関節症― 森  諭史
急速破壊型股関節症は,明らかな基礎疾患のない高齢者のほぼ正常な股関節が急激に破壊される症候群で,大腿骨頭壊死症とは病態が異なる.
股関節疾患由来の股関節痛の治療
―股関節に起こる関節炎や腫瘍性疾患― 馬渡 太郎ほか
股関節痛をきたす疾患のうち,頻度は高くないが念頭においておくべき関節炎,全身性疾患,腫瘍性疾患について記載した.
人工股関節置換術後の疼痛 杉森 端三
人工股関節置換術後に生じる疼痛にはいくつかの原因があるが,それぞれに特有な症状や他覚所見また診断方法があり,早期に病態を把握し適切な対策を講じることが重要である.


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